きんもくせいがかかる病気と対策まとめ

キンモクセイ

どこかノスタルジックな、甘い香りを放つきんもくせいは、日本の秋に欠かせない花ですよね。

庭に植えている、これから植えたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

育てるうえで気になるのが、きんもくせいの病気です。

きんもくせいは、花木の中でも病害虫に強い木ですが、病気が全くないわけではありません。

そこでこの記事では、きんもくせいはどんな病気にかかるのか、予防法や対策についてご紹介します。

きんもくせいの病気① 褐斑病(かっぱんびょう)

褐斑病は土の中に存在する、糸状菌(カビ)が原因です。

褐斑病に罹ると、きんもくせいの木の下の方の葉や古い葉に、黒っぽい茶色の斑点ができ、だんだん斑点が大きく広がります。

放置すると他の葉へも被害が拡大します。

進行すると樹勢の衰え、成長の妨げになるので、早期に対策が必要です。

発生時期

6月~9月頃に発生しやすい病気です。

糸状菌は25~28度程度、湿度が高い状態で活発になります。

対策

斑点が出た葉はすぐ取り除きましょう。

更に、周囲の葉に殺菌剤(ベニカXファインスプレー・トップジンンMスプレーなど)を撒いておくと安心です。

放置しておくと、褐斑病に罹った葉から、糸状菌が胞子を飛ばして、他の葉や周囲の植物にも感染します。

きんもくせいの病気② 炭疽病(たんそびょう)

炭疽病は糸状菌(カビ)の繁殖が原因で発症する病気です。

症状としては、葉に、灰褐色や黒っぽい斑点ができ、病斑が大きくなると病斑部分が窪む、穴が開いて葉が枯れます。

葉に症状が出る場合が多いですが、枝が感染したときは、感染した枝から先の葉全体が枯れることもあります。

発生時期

4月~11月

28度程度で多湿の環境で発生しやすいです。

対策

発生した葉・枝は早めに取り除きます。

周りの葉の炭疽病発生を予防するためには、殺菌剤(ベニカXファインスプレー・トップジンンMスプレーなど)が有効です。

きんもくせいの病気③ 先葉枯病

葉先が茶色く変色して、だんだん広がっていく症状が先葉枯病の特徴です。

きんもくせい・ぎんもくせいで発症しやすい病気です。

不完全菌類(カビ)が雨水の水滴に混ざって流れ落ちるため、水滴が溜まりやすい葉の先端に症状が出ます。

発生時期

3月~5月、9月~11月

先葉枯病の原因菌は樹上で越冬すると考えられています。

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対策

発症した部分を取り除きます。

繰り返し発症する場合は殺菌剤(STダコニール等)を散布しましょう。

きんもくせいの病気④ うどんこ病

植物の病気の中でも特にメジャーなうどんこ病もきんもくせいに出ることがあります。

うどんこ病も、原因は土壌中の糸状菌(カビ)です。

うどんこ病にかかった葉には、粉をかけたような白い斑点ができます。

進行すると、葉を白い粉状のカビが覆い、光合成を阻害して生育不良を起こします。

新芽や花にも感染して、見た目が悪くなるので早めに対処しましょう。

発生時期

4月~11月

乾燥した時期に罹りやすい病気です。

対策

症状が小さいときは、500~1000倍に希釈した重曹水や、20倍程度に希釈した酢を散布して対応します。

1週間ほど間隔をあけて数回試してみて下さい。

進行しているときは殺菌剤(STサブロール乳剤、トップジンMスプレーなど)を散布します。

殺菌しても一度罹患した部分は、色が抜けたように残ってしまうので、早めに対策しましょう。

きんもくせいの病気⑤ すす病

きんもくせいの葉や枝に、黒い粉のようなものがついているのは、すす病の可能性があります。

すす病は、カイガラムシやアブラムシの排泄物にカビが繁殖することが原因です。

すす病はきんもくせいではなく、虫の排泄物につく病気なので、木を枯らしてしまうほどの病気ではありませんが、放置しておくと観賞価値が下がり、他の病気にかかりやすくなります。

発生時期

3月~11月

カイガラムシ・アブラムシ・コナジラミなどの吸汁性害虫の活動が活発になる時期によく発生します。

対策

虫の排泄物は、糖分を含んでいてべたべたしているので、ブラシでこすって流水で流しましょう。

発生箇所が多いときは、発生した葉を取り除く方が簡単です。

きんもくせいの病気は予防できる

重要なのは、土壌の水はけを良くする、剪定して風通し良くするなど、湿気がこもらない環境づくりです。

植物の病気は、傷んだ葉、古い樹勢の弱った木、窒素過多の状態で罹りやすいとされています。

痛んだ葉を取り除く、木を健康に保つ、漫然と肥料を与え過ぎないことに注意しましょう。

すす病のように、害虫が元となる病気は、殺虫剤(GFオルトランC、ベニカXスプレー)などで防除することもできます。

天然資材では、ニームオイルや木酢液も害虫予防効果があります。

特に木酢液を希釈して水やりや葉面散布に使うと、土壌中や葉面の有効菌が増えて、カビなどが増殖しにくくなるのでおすすめです。

まとめ

きんもくせいの病気を見てきましたが、カビが原因になる病気がたくさんありましたね。

病気が出てからの対処も大切ですが、まず病気にかからないお手入れに気をつけたいものです。