エレガンテシマとコノテガシワは同じ植物?違いは?

コニファー

育てやすいコニファーとして人気の「エレガンテシマ」ですが、先日ホームセンターで「コノテガシワ」の名前で売られているのを発見しました。

エレガンテシマの別名がコノテガシワということでしょうか?

気になったので、エレガンテシマとコノテガシワの違いについて調べてみました!

エレガンテシマを綺麗に育てるポイントについてもまとめてご紹介します。

エレガンテシマとコノテガシワの違いはなに?

エレガンテシマ(エレガンティシマ)は、ヒノキ科コノテガシワ属の園芸品種の一種とされています。

エレガンテシマの別名がコノテガシワなのではなく、コノテガシワの1品種がエレガンテシマだということですね!

エレガンテシマは、明るい緑色の葉が鮮やかな品種で、成木になると高さ6~8mほどになります。

新芽は黄色に近い明るい黄緑で、晩秋から冬にかけてはオレンジがかった明るい茶色になります。

日当りの良い場所では葉が密に茂り、自然と細い円柱状の樹形に育つため、育てやすい樹木です。

成長が早く、剪定してもすぐに葉が茂る、病害虫に対しても強いことから、公園や学校などでもよく見かけられます。

鮮やかな黄緑色で葉の香りも良く、ガーデニングや生垣にも人気の品種です。

コノテガシワにはどんな品種がある?

コノテガシワは中国北部原産の針葉樹です。

「カシワ」と名前に入っていますが、柏餅の葉の「カシワ(カシワ)」はブナ科であり、全く別の種です。

葉を調理や盛り付けに使ったことから「炊ぐ(かしぐ)」転じてカシワとなったとされています。

「コノテ」は「児の手」で細い葉が平たく広がる形を、子供の手に見立てたことが由来です。

コノテガシワの園芸品種としては「エレガンテシマ」のほかに・・・

  • コレンスゴールド 樹高6~8m 細い円錐樹形
  • オウゴンコノテ(センパオーレア)樹高3~5m 卵型樹形 耐寒性が高い
  • センジュ 樹高は1.5~3m程度 広めの円錐樹形 古くからある園芸種
  • オーレア・ナナ 樹高1~2m 縦長の楕円形
  • ローズダリス 樹高1~2m 卵型・楕円樹形 冬場は葉色が赤味を帯びた灰色になる

などがあります。

エレガンテシマの葉が枯れる原因

エレガンテシマは病気や害虫に強く、地植えでは水やりや肥料もほとんど必要のない強健な樹木ですが、葉が茶色や灰色が買った色に変色することがあります。

その原因と対策をご紹介します。

冬場は全体的に茶色くなる

エレンガンテシマは温暖地では常緑の場合もありますが、平均的な日本の冬の気温下では葉を茶色く変色させます。

冬場は葉が茶色く変色していても心配ありません。

春になると黄金色の新芽が芽吹きますよ。

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エレガンテシマの剪定に注意

コニファーの仲間は、金属に触れると葉が茶色くなってしまうものが多いのですが、コノテガシワ エレガンテシマもその特徴を持っています。

剪定にはセラミック刃など、金属製ではないハサミを使うことをおすすめします。

金属製のはさみを使う場合も、大まかにハサミで剪定してから、葉を手で取るようにすると変色を避けることができます。

ただ、剪定で金属に触れた部分が変色しても、木が枯れたわけではないので、1ヶ月ほどで元にもどります。

見た目にこだわらなければ、神経質になる必要はありません。

内側が茶色くなるのは蒸れが原因

梅雨時期から夏場に、葉の内側、幹に近い部分から変色してしまうときは、蒸れが原因です。

エレガンテシマは高温多湿の環境が苦手で、枝が混んで風通しが悪くなると蒸れて、葉が変色したり、葉を落としたりします。

茶色くなってしまった葉は、残しておかないで、手で取っておきます。

予防のために、春から初夏、梅雨に入る前に混んだ枝を根元から切っておくといいですよ。

生垣など枝葉が密集する部分も、刈り込んで重なり合わないようにしておきましょう。

真夏など、気温が高い時期に剪定すると、木への負担が大きくなります。

充実した成木であれば、それだけで枯れることはないかもしれませんが、小さいうちは夏場の剪定は避け、初夏までに済ませておくことが大切です。

生育期に全体的に茶色くなるのは日当たりに問題

エレガンテシマの生育期である春から秋にかけて、葉の色が悪い、茶色っぽい場合は日当たり不足かもしれません。

エレガンテシマは日当たりのいい場所を好む植物です。

移植に弱い性質があるので、地植えの際には、植えつけ場所日当たりを吟味しておく必要があります。

葉先から枯れてきたら注意

注意が必要なのは、育成期で剪定もしていないのに、木全体が葉先から茶色く枯れてくることです。

原因は根の傷みや、水枯れ、蒸れの放置など様々ですが、外側からだんだん葉枯れが広がって、新芽も出てこない状態のときは、木自体が弱って枯れている可能性が高いと言えます。

しばらく水やりをしたり、枯れた葉を取って様子を見てもいいですが、一度枯れ込んできたエレガンテシマが再生するのは困難です。

予防として、蒸れや水枯れなどで傷んだ葉は整理する、剪定して風通し良くするなど、樹勢を良好に保つことを心がけましょう。

まとめ

エレガンテシマはコノテガシワの一品種であることが分かりました。

良く見かけるコニファーですが、コノテガシワにもたくさんの品種があるのですね!

美しい葉色で育てるのも簡単なエレガンテシマやコノテガシワの仲間ですが、その特徴を知って元気に育てましょう。