キンモクセイはオレンジ色の小さい花が、秋になるとたくさん咲きます。甘く爽やかな香りは香水や芳香剤に古くから使われていますね。
中国原産で、常緑低木のキンモクセイは木の表面が動物のサイに似ているとこから名前に犀が使われているのを知っていますか。
身近でポピュラーなキンモクセイですが、キンモクセイを育てていて、肥料は与えたほうがいいのか気になりますよね。植物の成長には欠かせない肥料ですが、与えすぎは葉焼けなどもトラブルの原因になってしまいます。
キンモクセイの肥料や時期やタイミング、肥料の種類、地植えと鉢植えの違いを解説します。
キンモクセイの肥料は?
キンモクセイを大きく立派に育てたいなら、肥料が必要です。日当たりがよく栄養分が豊富なので水はけのいい土で育てると、花付きがよくなりますよ。
市販の花や野菜の土や培養土を使うと、自分で土を用意しなくてもいいので手軽です。
逆に栄養分が足りないと、キンモクセイが弱ってしまい病害虫が発生する原因になってしまいます。最悪の場合、枯れてしまうこともあります。
適切な量の肥料を必要な時期にキンモクセイに、与えるようにしたいですね。
キンモクセイに肥料をあげる時期
キンモクセイに肥料をあげる時期はいつがいいのでしょう。
基本的には、2~3月に寒肥を施し、新芽が出る4~5月に追肥をするとよく育ちます。開花前の8~9月に追肥をすると花つきがよくなります。
地植えの場合は、キンモクセイの大きさにもよりますが、2月に有機肥料を与えるか、ゆっくり土に浸透させていく、化成肥料を年に一回土に混ぜておきます。
鉢植えの場合は、水やりなどで土と一緒に肥料も流れ出てしまうので、年に3回ほど追肥しておくとよいでしょう。
キンモクセイが肥料を欲しがるタイミング
キンモクセイは肥料が足らないと、木自体が貧弱になったり花が咲かなかったりします。
水やりしても葉がしおれている、つぼみの量が去年より少ないと感じたら肥料を与えてみましょう。ただ、やり過ぎには注意しましょう。
肥料やりは、植え付けた翌年の冬に有機肥料を与えるようにすると良いようです。
肥料を与えても変化がない場合は、日光不足、剪定不足、病害虫が原因の場合がありますので、普段からキンモクセイをよく観察しておくといいですね。
キンモクセイにおすすめな肥料
キンモクセイにおすすめな肥料は、化学肥料と有機肥料どちらも使えます。
リン、窒素、カリウムがバランス良く配合されているものがよいですね。花付きをよくしたい場合は、骨粉や米ぬかなどリン酸が多めの肥料がおすすめですよ。
用途によって、与える肥料の種類を変えてみましょう。
肥料の種類や鉢植えと地植えの場合を詳しく解説します。
有機肥料
有機肥料は動物のフンや油粕を肥料に加工したものです。時間が経つと肥料の効果は無くなっていくので、毎年肥料をまく必要があります。
肥料の効果は、即効性はないがゆっくり土に浸透していきます。
化学肥料
化学肥料は窒素や鉱物が原料になっています。臭いが少なく微生物の影響を受けないので、肥料持ちがよく、水に溶けやすいので吸収されやすくなっています。
便利な化学肥料ですが、デメリットもあります。
吸収率が良すぎて、肥料焼けをを起こしやすくなっているので、一回に与える量は少なめにして、様子を見てあたえるとよいでしょう。
キンモクセイ鉢植えの場合の肥料のあげ方
鉢植えの場合は、土に含まれている養分が少なく肥料が切れやすいので年に3回化学肥料や油かすなどの有機肥料をあたえます。
有機肥料はゆっくり効いていきますが、独特の匂いがします。
匂いが気になら、マグアンプなどの緩効性の化学肥料も使い勝手がいいですよ。
キンモクセイ地植えの場合の肥料のあげ方
地植えの場合は、年1回油かすなどの有機肥料を休眠期の2月に様子を見て見ながら少量ずつ与えていきます。足りないようなら、様子を見て肥料を足していくとよいでしょう。
肥料を与えるときは幹から少し離して、肥料をまくと肥料焼けを起こさなくて済みますよ。
まとめ
キンモクセイの肥料は?時期やタイミング、肥料の種類、地植えと鉢植えの違いをまとめると、キンモクセイは肥料が大好きで、肥料が足らないと、うまく育たなかったり花付きが悪くなってしまいます。
肥料を与える時期は、4月〜5月、8月〜9月、2月〜3月の年に3回肥料与えるタイミングがあります。
地植えと鉢植えの場合では、肥料を与える回数や与える肥料の種類が変わってきます。用途によって使い分けるといいですよ。
キンモクセイは肥料が好きとはいえ、与えすぎは肥料焼けを起こし、キンモクセイが弱ってしまう原因になってしまうので、気を付けましょう。
キンモクセイの花はジャムやポプリなどにして香りを楽しむことができるので、様々な楽しみ方ができますよ。適切な肥料を与えて、秋に香りのよい小花を楽しみましょう。