葉色や樹形が美しく、洋風ガーデンに欠かせないコニファーですが、枝葉が伸びすぎて困ったことはありませんか?
コニファーの中には、成木になると10m近くまで育つ高木もあります。
放置してしまうと、剪定も大変になってしまいますよね。
そんなコニファーの剪定方法、伸びすぎを防ぐ剪定時期についてご紹介します。
樹高が伸びすぎたコニファーの剪定は難しい
コニファーの中でもゴールドクレスト、ブルーアイス、エレガンテシマ、スカイロケットなどは、5~10mまで育つことがあります。
しかも1年で30cmちかく伸びることがある、生長スピードの速さです。
知らずに植えてしまって、大きく育ってしまったコニファーを小さくしたいと思っても美しい円錐の樹形を保って小さくするのは難しいのです。
木の高さを抑えたり、高く伸びるのを止める剪定「芯止め」はコニファーでもできますが、芯止め剪定をすると、コニファーの頂点の部分がなくなってしまいます。
数か月で枝葉が伸びてきますが、上部の枝が徒長して、円錐の頂点がいくつもできてしまうなど、クリスマスツリーのような、先端が尖った美しい樹形が保てなくなることも。
小さいうちであれば、側枝を頂点にしても、大きく樹形が乱れることは少ないので、コニファーが大きくなりすぎると困る場合は、早めに芯止め、こまめな剪定を心がけましょう。
10m級の高木になると、脚立やハシゴでの剪定ができず、プロに頼むしかないという事態にもなります。
高くなり、剪定は無理…となると伐採するしかなくなってしまうので、まず植える前に成木の樹高を確認してから植えましょう。
シルバースターやブルーエンジェル、ティニティムなど成長しても大きくなりすぎない、低木の品種を選ぶといいですね。
枝葉が伸びすぎたコニファーは剪定でコンパクトにできる
コニファーが横に広がりすぎるという場合は、剪定である程度コンパクトに抑える事ができます。
ただ、コニファーの広がりを抑える剪定も、葉がついているところまでしか切れません。
コニファーの枝の内側に近い方は、葉がついていません。
既に葉が付いた枝の、葉が生えていないところは、今後も葉が出てくることはないため、枝を切り詰めすぎてしまうと、枝ばかりで葉がない状態になってしまうので注意が必要です。
枝葉のボリュームを抑えられるといっても、限度があるということですね。
コニファーの中でも、ウィルマやシルバースターなど、比較的細く育つものもあるので、小さいスペースで育てるときには、こういったスリムな品種を選びましょう。
剪定が必要な品種と剪定いらずの品種がある
コニファーの中にも、生長が早く、蒸れに弱いため定期的な剪定が必要な品種と、生長スピードが遅く、萌芽力が弱いため、剪定がほとんどいらない品種があります。
定期的に剪定した方がいい品種
コニファー
由来①「実が丸い針葉樹」
「Conifer」は丸い実をつける針葉樹という意味。
日本では庭木で使われる針葉樹(園芸品種)の総称で、マツ科、ヒノキ科、イチイ科等、数百種類の木がある。
ゴールドクレスト、エメラルドグリーンなどが有名。 pic.twitter.com/sD0lUFHIWK— 樹木の由来辞典 (@Amaterasu00001) December 27, 2021
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ゴールドクレスト、ニオイヒバの仲間(エメラルド、ヨーロッパゴールドなど)は、もともと大型の品種で生長スピードが早いので、スペースに合わせて定期的な剪定が必要です。
ブルーアイスも生育旺盛で、枝が伸びて樹形が乱れやすいため、全体を刈り込んで樹形を整える剪定がいります。
レイランディーは横張りしやすい品種なので、1~2年に一度、広がりを抑える剪定をします。
剪定がほとんどいらない品種
現在のパープルフェザー。
めっちゃ良い感じの変色。
中の方は緑っぽい。#コニファー#レッドスター pic.twitter.com/9L4LpEXJKc— だしをとる@我ら (@dashiwotoru_) January 31, 2021
レッドスター、シルバースター、ブルーバードは生長が緩やかで比較的コンパクトな品種のため、大幅に剪定する必要はありません。
グリーンコーンはある程度成長すると、脇枝が横方向に伸びるので伸びすぎた枝を剪定する程度にしておきます。
ブルーヘブンは、剪定に弱く枯れてしまうこともあるので、強剪定はNGとされています。
伸びすぎたコニファーの剪定時期
コニファーの剪定に適した時期は春と秋です。
暑さに弱いコニファーは、夏場に剪定すると、ダメージが大きく、枯れてしまうこともあります。
コンパクトにする強剪定は3月から4月
枝を切るような強剪定は、休眠期できれば3月から4月に行いましょう。
特に芯止めや、枝数を減らす透かし剪定(間引き剪定)は、ダメージが少ない休眠期に行います。
高温多湿になる時期に向けて、風通しよくしておきましょう。
部分的に枯れたり、蒸れで茶色くなった葉も取り除いておくと、虫がついたり枯れが広がるのを防止できます。
形を整える軽めの剪定は10月
自然に円錐や卵型に樹形が整うコニファーですが、夏の生育期に葉が茂って樹形が崩れたときは、10月頃にハサミや手でアウトラインを軽く揃える剪定をします。
コニファーの葉は、金気を嫌い、金属に触れると茶色く変色するので、ハサミを使う場合はセラミック刃のものを使いましょう。
低木であれば、手で枝の先端の葉をむしるだけでもOKです。
まとめ
コニファーは多種にわたっているので、品種によって大きさや剪定方法に違いがありました。
まずスペースに合わせた品種選び、次にこまめな剪定を心がけることが大切ですね。