その名の通り、春先にまるで降り積もった雪が木を覆いかぶさるように、真っ白に春の庭先を彩るユキヤナギ、日本家屋の多くの家に植えてあります。散歩の途中など見事に咲き誇るユキヤナギに思わず足を止めて見入ってしまうこともたびたびです。
このユキヤナギ、花が終わった後放っておくとものすごい勢いで新芽が伸びてきます。まるで小さな築山のように群生し周りを圧倒してしまいます。そうなる前、花が終わったら速やかに刈り取ります。ずばり剪定時期は花が終わったときです。
ユキヤナギの強剪定やってみよう
枝は細くて柔らかいので素人でも楽に切り落とせます。剪定には小さく刈り込む方法と大きく刈り込む強剪定があります。
まだ植えてから数年しかたっていない若い木は、花を付けた枝を落とす方法でいいでしょう。若く花が終わってガクや花柄が残った枝の根元を株本から30センチ程度残して切り落とします。このとき、枝先だけ切ることや、切り過ぎに注意しましょう。
5年以上たって毎年大きく盛り上がるように咲く木では強剪定をしてみましょう。直立する枝や太く育った枝を根元から切ってください。文字通り柳の木がしなるように形よく咲かせるために、柔らかくしならせる方向も考えながら切り落としてみてください。
馴れてくれば素人でも簡単に切れます。来年の開花時期にどのような形に咲くか考えながら切るのは、楽しみも増えて作業が楽しくなります。
ユキヤナギの剪定時期はいつがいい
剪定時期は4月中旬から5月中旬が最適でしょう。梅雨どきに大きく育ち、9月を過ぎると古い枝の途中から新しい枝が伸び、来年の花目が付いた枝を切らなければならなくなります。そうなると翌年の花の姿が悪くなります。
生垣のように真四角や、まん丸に刈り込む方法もありますが、なれないうちはあまりこったことは考えないで剪定をしてみてください。マンションや公園などでは作業効率から、そうした方法をとっているものもあります。
ユキヤナギの特徴である柔らかに枝を垂らすためには
ユキヤナギの特徴である柔らかに枝を垂らすためには、枝先や葉先のみを切るのは禁物です。切られた反動で何本もの小枝が上向きに発生するからです。すっと伸びた枝の途中から何本も小枝が伸びてくるので形も悪くなります。不要だと思う枝は根元から切り取るのがコツです。
ユキヤナギは春を彩る庭木として親しまれていますが、あまり手のかからない繁殖力旺盛な植栽です。花が終わった後に手入れをすれば翌年も豪華に咲いてくれます。害虫や病気にも強いので、ちょっとの手入れで毎年真っ白で豪華な姿を楽しめます。