使い方や効果を知ってヤシャブシの実でブラックウォーターを作ろう

使い方や効果を知ってヤシャブシの実でブラックウォーターを作ろう

小さな松ぼっくりに近い見た目を持つヤシャブシの実を活用すれば、熱帯魚の飼育に便利なブラックウォーターを簡単に作れます。

 

ヤシャブシとブラックウォーターに関する基本知識に加えて、ヤシャブシの実における使い方やその効果をチェックしてみましょう。

ヤシャブシとは

日本固有種で西日本に多く自生しているヤシャブシは、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木です。

 

樹高は1メートルから15メートル程度であって、ヤシャブシのほとんどは日本海側ではなく太平洋側に分布しています。

 

また、ヤシャブシは分枝しやすい特徴を備え、互生葉序している上に葉は狭卵形で縁には細かい重鋸歯もあります。

 

樹皮は灰褐色で老木になるほど割れ剥がれが起きやすく、早春に開花する花は尾状花序になっています。

 

ヤシャブシは1月から5月に花粉を散らすので、飛散時期に当てはまるのなら花粉症の発症に注意しなければいけません。

 

さらにヤシャブシでは短枝の先に卵状広惰円形の果穂が付きますが、この果穂がブラックウォーターを作る際に使えるヤシャブシの実になります。

 

未だ若いヤシャブシの実は緑色の球果ですが、10月から11月に熟すと実の色は黒褐色や暗褐色に変わります。

 

熟して黒褐色になったヤシャブシの実は、山に限らず都市部の公園や河川敷に出かけても見つけることができるでしょう。

ブラックウォーターとは

ブラックウォーターとは、湿地や沼地などで見られる茶褐色に染まった河川の水を示す言葉です。

 

こうした水の成分にはフルボ酸や腐植酸が含まれ、熱帯魚の飼育を行う際に役立つ豊富な効果を併せ持っています。

 

代表的なブラックウォーターにはアマゾン川の水があげられますが、もちろんアマゾン川の水をそのまま入手することはできません。

 

そこでブラックウォーターという言葉を用いる場合には、アマゾン川などの水質に似せたものをこのように呼ぶことが一般的になっています。

 

ブラックウォーターは茶褐色の見た目になりますが、水に溶け出した成分が適切でなければ、それはブラックウォーターとは言えません。

 

ただ単に水を茶褐色に染めてもブラックウォーターにはならないので、ブラックウォーターを作れる方法はそもそも限られています。

 

ブラックウォーター作りには水質調整剤やピートモスを使う方法を選べますが、ヤシャブシの実であってもブラックウォーター作りを実践していけます。

ヤシャブシの実を使ったブラックウォーターの効果

ヤシャブシの実はフルボ酸やタンニンを多く含むため、ブラックウォーター作りに適した特性を備えています。

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完成したヤシャブシの実のブラックウォーターでは、以下のような効果を期待できるでしょう。

★水質を弱酸性に傾けて魚を住みやすくする効果
★水質を軟水化して特定種の飼育に適した環境を整える効果
★抗菌作用や殺菌作用を発揮して魚を病気から守る効果
★水質を自然環境に近づけて魚の産卵や孵化を誘発する効果

ブラックウォーターに近い自然環境で生息している熱帯魚であれば、透明な水よりもブラックウォーターの活用が向いています。

 

どうしても準備の手間が気になるときには、産卵や孵化にあわせて一時的にブラックウォーターを使用する方法も選択肢のひとつです。

ヤシャブシの実の使い方

ヤシャブシの実でブラックウォーターを作る場合には、ヤシャブシの実を直接水槽に入れるだけでも構いません。

 

とは言っても、ヤシャブシの実は水槽になかなか沈みませんし、成分が水に溶け出すには時間がかかります。

 

そのため、ヤシャブシの実を使ってブラックウォーターを作りたいのであれば、事前に軽く煮沸消毒を行う方法が推奨されます。

 

煮沸消毒の手順には実の不要な油分を取り除く目的もありますので、煮沸に使った水は水槽の水替えに使用しないでください。

 

煮沸したヤシャブシの実をあらかじめ水に入れておき、水が茶褐色になってから水替えする方法をおすすめできます。

ヤシャブシの実を使う場合の注意点

ヤシャブシの実を使うブラックウォーターには様々なメリットがありますが、活用時にはデメリットもいくつか存在します。

 

まず、ブラックウォーターでは水が茶褐色に染まりますので、水の着色を嫌うのならブラックウォーターの使用は向いていません。

 

水槽にヤシャブシの実を入れたくない人にも不向きですし、ブラックウォーターには水草に光が届きにくくなるデメリットも見られます。

 

さらに水槽にて活性炭やゼオライトと併用すれば、ブラックウォーターの成分はこれらに吸収される結果になってしまいます。

 

加えて、弱酸性の水質を好まない魚やエビ類などにはリスクが考えられますから、注意点をしっかり踏まえた上で活用するかどうかを決めましょう。

 

カバノキ科ハンノキ属のヤシャブシは、熟すと黒褐色になるヤシャブシの実を付ける落葉高木です。

 

ヤシャブシの実を煮沸消毒して水に入れると、フルボ酸やタンニンが溶け出して様々な効果を発揮するブラックウォーターが完成します。

 

ブラックウォーターには水質を弱酸性や軟水にする効果だけでなく、殺菌作用や産卵の誘発作用といった効果もあわさっています。

 

水の色は茶褐色に染まってしまいますが、ブラックウォーターに生息する熱帯魚を飼育しているのなら、ヤシャブシの実は大いに活躍するでしょう。