ウツギを漢字で書くと空(うつ)ろな木と書いて「空木」となりますが、これは茎の中が空洞になっている為そのような漢字があてはめられたという事です。
ちなみに別名「卯の花」や「雪見草」とも呼ばれます。
ウツギの種類・特徴について
植生としては北海道南部から本州、四国、九州など広範囲に分布し、一般的には野原や山間部、崖といった日当たりの良い地域に育ち観賞用としても用いられます。
特徴は樹高が2メートルから4メートルの木に、5月から7月にかけて五弁・八重などの白い花を咲かせるのですがこの花がとても可憐で美しく、万葉の花として俳句の世界では卯の花、空木の花、花空木、卯の花垣等が夏の季語にも用いられます。
ウツギの種類
ちなみに花言葉は古風、風情、秘密だそうです。さらにウツギはアジサイ科に属した植物として知られていますが、一種だけではなくビロードウツギを始めシロバナヤエ・オオミ・サラサ・ジクゲ・ムラサキなどの多くの種類があります。
さらにウツギと名のつく植物はアジサイ科以外にスイカズラ科・バラ科など6つの科に見られ、花や見かけがそっくりな物から、まったく見かけが違うにもかかわらずピンク・白・ムラサキの花がとても美しい種類など様々です。
ウツギの育て方と剪定について
なおウツギの剪定の仕方や育て方はというと、植え付けはだいたい2月から3月、11月から12月あたりに行うのが望ましく、日当たりの良い少々湿り気のある土地で通気性・水はけの良い場所を選んで植えつけます。
その際、先に腐葉土などを植え付ける底に入れてから植えつけるようにします。そして鉢植えの植え替えの場合も2年~3年に一度1月から2月の寒い時期に植え替えるようにします。
ウツギ夏の剪定
またどんどん大きく成長してきたならば、いよいよ剪定作業を行う事となりますが、間引き剪定は5月から7月の開花後に伸びてくる勢いのある古枝を数本間引き、枯れた枝も同時に切り落とします。
こうする事で日光がすべての枝にあたりやすくなり、風通しも良くなるのですくすくと育ちます。
ウツギ冬の剪定
また徒長枝や込み枝、からみ枝の剪定は12月から3月の頭にかけて剪定をしますが、間引き同様に開花前や開花中には控え開花後の気温が落ち着いた頃に行うのが一般的です。
なお植えている敷地の広さによっては大きさを調節しなければいけませんが、この際は2月頃に株元までばっさりと切り戻します。
ただしその年は花を咲かせる事が出来ませんので観賞用の場合は3年~4年に一度の割合で切り戻しを行うか、コンパクトなまま楽しめる「姫空木」を選ばれると良いでしょう。