梅の木の剪定と消毒の方法

梅の木

梅の木はそのまま伸ばしていると枝ばかりが長くなって行ってしまいます。その場合は病気になりやすくなったり、害虫が大量に発生してしまいやすくなるため、適切な時期に形を整えるために剪定します。

 

また、成長が早い為に少し切っただけではすぐに枝が伸びて行ってしまう為、ある程度枝が少なくすっきりと風通しのよくなる程度まで枝を落とします。

 

細い枝はハサミを使ってカットする事が出来ますが、太い枝は剪定ばさみやのこぎりを使って切ります。

苗木から育てる梅の木の剪定

梅の木は苗木の状態の時は、大体9月から11月の間に高さを60㎝程度になるまでにカットします。そうする事によって必要な栄養を苗木の各部分に行き渡らせる事が出来るようになるため、成長がスムーズに行われます。

 

実際に植えて2年目からは、12月から1月の寒い時期に枝を落とします。ここからは徐々に木の形自体を美しく整える事を意識しながらカットして行きます。しっかりと成長している物は残し、成長度合いがそれ程高くない物はこの時点でカットするのが基本です。

梅の木の形ができてきたら年に2回の剪定

4年目以降は1年に2回剪定する事になり、まず1回目は6月から7月に剪定します。枝が込み合っているとどうしても中に空気がこもってしまって虫害が起きてしまいやすくなるため、空気が通りやすいようにする事がポイントです。

 

枝の中には1m以上も伸びている物もありますが、そのままにしておいても実が付く事は殆どない為、バッサリと切ってしまいます。

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2回目の剪定は大体10月から1月に行い、この場合は弱い枝等を取り除くようにします。

 

花芽を落としてしまうと2月以降に花が咲かなくなってしまう為、大体1枝に5個程度の花芽が残る様にしながら切ります。

梅の木の消毒に使用する薬剤は

梅の木には様々な虫がついてしまう為、その虫に合わせた消毒薬を利用します。まず、一般的に良くみられるアブラムシにはスミオチンと言う薬剤を散布します。

 

ちょうど梅の実が付く時期にアブラムシが発生しやしので、大体3月以降の新芽が出だした頃に散布します。カイガラムシが付くのを防ぐ為には、大体1月の上旬位までにマシン油乳剤を散布します。これによって越冬中の虫を駆除する事が可能です。

 

基本的に梅の木の消毒葉薬品を散布する方法が用いられますが、散布する場合に風が強いと必要な薬剤をしっかりと梅の木に付着させる事が出来ません。

 

作業を行う場合は必ず風があまり強くない日を選ぶ事と、人があまり作業をしていない早朝等に行うようにして近隣に薬が飛び散らない、迷惑を掛けない様に注意します。