梅干はスーパーなどで購入するのが手っ取り早いですが、自分好みの味にしたいという人の場合は自分で梅干しを漬けると言う人も珍しくありません。逆に言えば梅の実があれば自宅でも簡単に梅干しを作ることができるということなのですが、実はどんな梅の実でもいいというわけではないんです。
梅の品種によっては梅干しに向いているものもあれば観賞用のものもあるので、自宅で作る場合は梅の木の品種にも気をつけて選別する事が大切だと言われています。
代表的な品種として知られているのがやっぱり「南高」
じゃあどんな梅の木の品種が梅干しに最適なのかと言うと、まず誰でも一度は聞いた事があるということで代表的な品種として知られているのが「南高」です。南高は和歌山県南部川村が原産となっていて、実が大粒となっているところが特徴です。
また果肉そのものも皮が薄くなっているほかにも肉厚で種も小さいと言うことから梅干しに最適だと言われていて、紀州の梅干ということで全国に愛好家が多くいるほど人気の品種です。
ただし人気がある分購入する時にはやや値段が高めになっているので、ある程度自宅で漬けることに慣れてからチャレンジするほうがいいかもしれません。
一番オーソドックスな梅の木「白加賀」
また「白加賀」は加賀白梅の名で栽培されている梅で、梅の中で生産量が最も多い種類だと言われています。つまり市販されている梅干のほとんどがこの種類と言う事になるので、日本人にとっては一番オーソドックスだということですね。
果肉の特徴としては繊維が少なめで肉厚となっているので、単純に梅干として食べる以外にも梅酒として自宅で漬けるという人も多いようです。
こちらは全国どこでも手軽に購入する事ができるようになっていますし、特に関東地方を中心として栽培されているのでそちらのエリアではより安く手に入れることができるので初心者でもチャレンジしやすい種類となっています。
ほかにも梅干として利用されている品種
ほかにも新潟県で多く栽培されていると言う「藤五郎」は「白加賀」同様に繊維が少ない果肉が特徴となっていて、その品質は他の種類と比較しても非常に優れていると言われています。
こちらも梅干以外にも梅酒として楽しめるようになっていますし、愛知県が原産の「長束(なつか)」も品質が優れている緻密な味わいを楽しめると言う事で梅干に利用されている梅の木のひとつです。
ただこの2種類は地域によっては販売されていない事もあるので、使ってみたいけれども近くのお店で販売されていない!という場合はインターネット通販などを利用してのお取り寄せがおすすめです。