チャドクガは春の4月から6月にかけてと、夏の8月から9月にかけて年に2回発生します。主にツバキや山茶花といった硬い葉の後ろに卵を産み付けますが、草むらや公園にも生息しています。
チャドクガの幼虫を追っている毛に触れると様々な症状を引き起こします。では、どのような対処法と薬をつかえばよいのでしょうか。・・・
チャドクガに刺された場合どうしよう・・・
チャドクガに刺された場合にはまず、猛烈なかゆみを感じます。じんましんのような湿疹が出て、突然かゆみが襲う場合はチャドクガによる皮膚炎を起こしている可能性があります。
湿疹は赤みがあり蚊に刺されたような状態になります。かゆみ自体は2日程度でおさまりますが、かゆくてかいてしまうとさらにかぶれた個所がどんどんと広くなっていってしまいます。
また、毛は0.1ミリ程度と大変細いので知らない間に様々な部分にうつることが多いです。チャドクガかも、と感じた場合はガムテープなどで皮膚を抑え毛を丁寧にはがしていくようにしましょう。
また、衣服にもついている可能性が高いです。衣服もガムテープで抑え、他の洗濯物とは別に洗うようにするようにします。その場合、毛が飛散しないように、ビニール袋に入れて保管しておくと安心です。
チャドクガに刺されたら何科を受診する薬は対処法は
毛をはがしたあとはシャワーをあびるようにしましょう。その後皮膚科を受診すると良いですが、診察時間が終わっている場合の対処法としては市販のかゆみ止めやステロイド剤を塗り、応急処置をしておきます。
なお、お風呂に入ってしまうと身体が温まり、さらにかゆみが増します。そのためできるだけ体温を上げないように涼しい温度で過ごすようにします。
治療法としてはステロイド剤の入った塗り薬をぬる、アレルギーを抑える内服薬を飲む、といった方法があります。飲み薬は飲むと、30分ほどでアレルギーとかゆみを抑えることができます。
チャドクガに刺された場合、熱は出るの?
チャドクガに刺された場合、熱が出ることは極めてまれです。ポイントとしては絶対にこすらず、かかないこと、ガムテープなどで毛虫が触れたであろう部分を抑えて毛を取り除くこと、シャワーを浴びよく石鹸で洗い流すことがあげられます。
また、衣服はビニール袋に入れ、他のものと一緒に洗わないようにします。洗濯機で洗う場合は50℃ほどのお湯でつけて、すすぎは長めに洗濯をするとさらに効果があがります。毛は熱に弱いため、乾燥機を使用したりアイロンをあてたりしても効果があがります。
なお、皮膚の症状がある時は皮膚科を受診しますが、目の場合は眼科に行くようにします。眼科に行く前にも目を十分に洗い流すようにしましょう。