似ているけれどぜんぜん違った!ツワブキとフキの違いとは?

球根・宿根・多年草

ツワブキ

フキ

春になると、フキやこごみ、たらの芽などといった山菜・野菜の数々が野菜売り場で見かけるようになりますが、なかには、よく似ていて違いがわからないようなものも多くあります。

 

その一つが「フキ」と「ツワブキ」です。どちらも似たような姿を持つ野菜ではありますが、実は特徴や使われ方が全く違うものなのです。

フキ」の特徴

まず「フキ」についてですが、「フキ」はキク科フキ属の植物であり、その独特な香りと苦みが特徴です。また「フキ」には縦に細かいスジが入っており、これによって「フキ」を食べたときに、特徴的な食感があります。

 

日本古来より親しまれてきた野菜の一つで、「春の味覚」として多くの人に知られている「ふきのとう」は、この「フキ」の花茎部分にあたります。

 

山に自生する「フキ」は、乾燥や高温に弱く、10度から25度が生育に適した温度とされています。土が乾燥しないようにだけ注意をすれば、半日陰でも栽培することができます。

 

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「ふきのとう」の収穫は苞が開く前に、「フキ」を収穫する場合には葉柄が50センチから60センチ程度の長さになったら、それぞれ株の元から切り取って収穫します。

 

「フキ」は灰汁が強く、食べる前には灰汁を抜く必要性があり、料理に使われる際には主に煮物・あえ物・きゃらぶきなどの料理に用いられることが多いです。

「ツワブキ」の特徴

次に「ツワブキ」ですが、同じキク科であり、なおかつその葉の形が「フキ」とよく似ていることから混同されがちですが、花が咲く季節は9月から10月であり、秋の野菜に分類されます。

 

また、似たような形の葉を持つ「フキ」と「ツワブキ」ですが、「ツワブキ」の場合は「フキ」と違い、光沢があり葉の表面がツルツルになっています。

 

また「ツワブキ」は、主に海沿いの草原をはじめとする、さまざまな場所に自生している多年草です。そのため、日なたや明るい日陰でも栽培が可能で、土なども特にこだわる必要性もないため、初心者にも手軽に栽培することができます。

 

「ツワブキ」も「フキ」と同様に灰汁が強く、料理としては主に、きんぴらや佃煮などに適しています。地域によっては「フキ」が用いられることが多いきゃらぶきにも「フキ」の代用品として使われることもあります。

 

このように、同じ形状の野菜や山菜でも、季節や独特が大きく違っているものも多く、特徴によって適している栽培方法や調理法も変わってきます。それぞれの野菜の特徴を理解して、より美味しい野菜を栽培できるようにしていきましょう!