手間ひまかけて育てたツツジが枯れてしまった、という渋い経験はありましたか。
自分ではしっかり育てているつもりでも具体的な原因が把握できない状態でいると、同じことの繰り返しとなるかもしれませんよ。
ツツジが枯れる原因を調べましたので、参考にしてはいかがでしょうか。
ツツジとはどんな植物
ツツジ(躑躅)はツツジ科 ツツジ属の植物の総じた名前であります。
国内で自生している野生種から多くの園芸品種がもたらされ、庭木という形でよく使用されています。
あまり大きくなることもなく管理しやすく、強い性質、花がきれいとメリットの多い花木ではありますが、反面病害虫が思いのほか多いです。
昔から改良されてきただけのことはあって豊富な品種がありますので、花や葉の大きさ、特徴はいろいろです。
カタチも微妙に違い植栽する場所によって選択するということができるでしょう。
4月の初春から6月の初夏にわたって際立った形の花をきれいに枝先につけます。
ツツジは根が浅いことが要因で枯れる水不足
つつじが枯れる原因として、「水不足」があります。
とても根が浅いことが要因で、ある程度雨が降らないばかりで水切れを起こすことがあります。
ツツジの水やりは、通常はごく自然に降る雨のみで問題ないですが、ツツジは乾燥した状態で放っておくと弱って枯れてしまいますから、夏の季節の降雨の少ない時期というものは土の状況をよくチェックして、もし土が乾いているときは水をしっかりとあげることが大切です。
ツツジを地植えするケースと比較して、鉢植えの場合の方が水不足を発生しやすいため、小まめな水やりが必要です。
土が乾燥する前に十分な水を与え、土がカラカラになるなと思った時点であらためてしっかりと水を補給しましょう。
ツツジがかかりやすい病気と害虫は
ツツジに多く発生する害虫としては、温度が上昇する季節にハダニやツツジグンバイが発生しやすいようです。
ハダニは葉の中から養分を吸い上げてしまいますから、ハダニが発生すると葉が白くかすれたように色落ちして最悪の場合には枯れてしまします。
ツツジグンバイもハダニと同じような感じで養分を吸って、葉が白くて乾いたようにになってしまいます。
そうした害虫は、殺虫剤で退治してください。
ツツジにとって、いちばんダメージの大きいと言える害虫がベニモンアオリンガです。
ベニモンアオリンガはツツジの花芽をすべて食べてしまいますから、放置していると花が咲かなくり枯れる場合もあります。
ベニモンアオリンガの場合だとオルトラン水和剤が効果があります。
また、ツツジの病気としましては、もち病は、ツバキ類とツツジ類ばかりに見られる病気です。
5~6月頃に発生するものが多く、新葉や新芽、蕾、その他には花などが病気になります。
病気が進行すると、そこのところが、通常の何倍もの厚さに肥大し、ツツジ類では焼いたもちという感じのあり得ない外観にふくらみます。餅病にはZボルドー水和剤が効果があります。
また、これはやっかいな病気でこうやく病といいます。
枝の表面にこうやくを張付けたかのようなカビみたいな菌体が見られるます。
菌はカイガラムシ類の排せつ物や分泌物といったものを栄養分として増えるので、菌が枝を一周してしまうと枝は枯死します。
防除方法は、5月中旬~下旬のカイガラムシの介殻を掻き落とし、スプラサイド、スミチオン、カルホスなどの有機リン剤散布します。
12月下旬~2月上旬に菌たいを削り取ったあとに石灰硫黄含剤を散布します。
カイガラムシの防除を徹底的にすれば自然になくなります。
ツツジには土壌も重要枯れないようにするには
ツツジ類は、弱酸性の土を微細な根が集中しています。 植えるそばにコンクリートブロックや採石混じりの土などではありませんか?
コンクリートは降雨で溶け出すとアルカリ性のものを出します。
ブロックやセメント張りというような工事をした後に、ツツジを植えると弱ってくるケースがありますので 弱酸性の土壌を好むツツジ等にはいい土壌ではありませんので注意しましょう。
また、排水性の良くない、つまり通気性の悪い土壌の場合は根が窒息して枯れているのをしばしば見ることがあります。
そのため、粘土質の土壌に植えるという際は、ピートモス、腐葉土、パーライトな何時の土壌改良材を混ぜ合わせて植えるようにしましょう。
ツツジが枯れる適切な時期に適正な剪定を
ツツジの適正な剪定時期は5月~6月です。
ツツジというのは4月~6月の時期に開花し、6月中旬~7月に花芽がつき始めます。
ツツジは開花が終わってから、来年に花を咲かせるための芽を付けるまでの日数が少ない樹木です。
剪定は、この開花した後で花芽がつくまでの間に実施します。
花芽を付けてから剪定をしてしまうと、来年咲くはずであった芽まで切ってしまう可能性大なので、剪定時期にはお気をつけください。
剪定で、枯れる原因としては、夏の暑い時期及び冬の寒い時期に葉っぱがないくらいに大きく剪定してしまうと、枯れる確率が高くなります。
もし大きく剪定するのであれば、上記の時期に大きく剪定すれば 花は咲かなくなりますが、枯れる確率は少なくなります。
まとめ
ツツジの枯れる原因についてご紹介してきましたが、上記の状況を把握してツツジを観察していればツツジを枯らすことはないと思います。
ツツジの害虫の場合には、さほど心配することはないと思いますが、こうやく病などは、早い段階で対処した方が簡単にすみます。
土壌に関しましても、結構ありますので注意してみていればすぐにわかると思います。