椿の種類それぞれの開花や見頃の時期と、育て方のコツ

庭木の種類・知識

椿は大きく分けて、椿・寒椿・夏椿と3種類あります。いずれも同じツバキ科ですが、開花時期や花の形、散り方など種類によって様々です。

椿の開花時期

椿の開花時期は2~4月で、梅の花が咲き、桜前線が春を告げる季節に見頃を迎えます。

 

この季節に、全国各地の椿の名所には多くの観光客などが訪れて来るのです。見た目には豪華な花ですが、花言葉は「控えめな優しさ」を表すように花の香りは少なめです。

 

色は、白やピンク、赤、黄色の単色のもの、班入りや絞り、覆輪など色が豊富です。花の咲き方にも一重咲き、八重咲きなどがあり、日本で1000種類、世界では6000種類あるとされています。

椿の植え付け時期

椿の植え付け時期は真夏を除く早秋から春までの間です。一番適した植え付け時期は、花が終わる3~6月と、秋季の10~11月です。

 

鉢植えの苗は12センチのポット苗で購入した場合は15~18センチの鉢サイズに植え替えましょう。庭に植える椿は、根元に穴を掘り、掘り起こした土と、腐葉土か又は元肥入り培養液を穴の底にすり込んでおきます。

寒椿の開花時期

寒椿は、10月から2月頃に椿より早く、寒さを感じる時期に開花します。11~12月にかけてが特に見頃です。

 

冬の間に白やピンク色をした華やかで大きな花を咲かせ、風景に彩りをみせます。花言葉が「謙譲」「愛嬌」「申し分のない美しさ」というように、樹木が低く寒さの厳しい日陰の中でも、鮮やかに咲き誇っています。

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山茶花と交雑して作られたカンツバキ群が主な品種です。花そのものは山茶花とよく似ていて、専門家でも一見見分けがつきません。

寒椿の育て方

育て方のポイントは、直射日光では葉が焼けてしまうため、水はけのよい日向から半日陰を植え付け場所に選ぶことです。

 

苗を植え付ける時期は、6月の梅雨時が適しています。冬に苗を購入した場合は、暖かくなるまで暖房のきいていない室温で保管しておくと良いでしょう。

夏椿の開花時期

夏椿の開花時期は梅雨時の6~7月です。日本では、本州の宮城県より西側、四国、九州で育てられます。

 

夏至を過ぎたあたりが見頃ですが、1日花で、咲いた花はその日のうちにポトリと落ちるのが特徴です。乾燥に弱く、水切れすると葉の先から枯れ込んできます。

 

水と日当たりが良い場所で肥料を与えていれば年々成長していきますが、長年経つごとに水の量を増やしていかなければいけません。

 

温暖化の影響で、夏になると乾燥して枯れ込む夏椿が多くなっています。枯れ込まなくするためには、3年に1回は、周囲の土に8箇所ほど穴をあけて腐葉土とリンパ酸系肥料を混ぜ入れて埋めておきましょう。