常緑樹の高木!人気の樹種を種類別に解説します

常緑樹

常緑樹の中でも、高木といっても種類が多く、どれがいいのか迷ってしまいます。

常緑の庭木は、目隠しや防犯対策にもなる特徴があり、シンボルツリーとしてとても人気があります。

そこで今回は、人気の樹種を種類別に詳しくご紹介したいと思います。

常緑樹の高木とってどんな木?

常緑樹とは、一年を通して緑の葉が絶えることのない樹木のことです。

常緑樹には、冬でも青々とした葉をつけるマツやモミの木があります。

常緑樹は、必ずしも落葉しないとは限りません。

種類にもよりますが、ほとんどの木は1~3年の周期で新しい葉を出し、古い葉を落とします。

簡単に言いますと、常緑高木は「一年中緑の葉をつける樹高の高い木」になります。

代表的な樹種はクスノキやシラカシなど。高木の明確な定義はありませんが、一般的には2~3m以上の高木とされています。

常緑樹の高木の種類は

一般的に樹木は、多種多様に分類することができます。

樹木は、常緑樹と針葉樹の違いではなく(一年中緑の葉をつける樹木)と(秋に紅葉や落葉する樹木)の違いで常葉樹は落緑樹に分類されます。

常緑樹には、広葉樹と針葉樹の2種類があります。広葉樹と針葉樹は、その名の通り、葉の形が異なります。

広葉樹は広く平らな葉を持ち、針葉樹は針のような葉を持つ樹木になります。

常緑広葉樹 高木(カシ・クス・ツバキなど)
常緑針葉樹 高木(スギ・マツ・ヒノキなど)
落葉広葉樹 高木(カエデ・サクラ・ケヤキなど)
落葉針葉樹 高木(カラマツ・メタセコイヤ・ラクウショウなど)

人気の高木の常緑樹シンボルツリー5選

常緑樹は丈夫で育てやすいものが多く、一年中緑の葉が落ちないため、シンボルツリーに適しています。

高さによって低木、中木、高木に分類されますが、それぞれに人気の常緑樹シンボルツリー5選を紹介します。

シマトネリコ

もともと熱帯・亜熱帯の山岳地帯に自生している植物で、比較的寒さに強い樹木です。

常緑樹ですが、寒さが強いの気候では葉を落とすこともあります。

常緑樹でありながら、葉は落葉樹のような味わいがあり、爽やかなイメージもあります。

雑木林の庭など自然主風な庭にも適しています。

ソヨゴ

庭木として使われる常緑広葉樹の中では、日陰への適応性が高く、耐寒性も高い樹木です。

比較的乾燥に強く、病害虫にも強い。

成長が遅いのが特徴で、雌雄異株で、雌木は秋に赤い実をつけます。

株立ちのタイプがとても人気があります。

常緑ヤマボウシ

一般的なヤマボウシと同じくミズキ科に属する植物ですが、その名の通り常緑樹です。

寒さに弱いので、寒冷地には植えないほうがよいでしょう。

日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。

半日陰でも育ちますが、光が弱いと花つきが悪くなるので注意が必要です。

オリーブ

秋に緑色や黒紫色の果実を食用にすることができます。

鮮やかな葉が人気で、洋風の庭を明るくしてくれます。

日当たりがよく、肥沃で水はけのよい場所を好みます。

自家受粉しないので、2種類以上の品種を混ぜて植えると実の付きが良くなります。

モッコク

モチノキと並んで「庭木の王」とも呼ばれるモッコク。

艶やかな緑の葉と優美な枝ぶりから、庭木として植えられることが多い。

7月に淡い黄色の花が咲き、10月から11月にかけて赤い実がなります。

常緑樹で管理が楽な高木5選

管理しやすい常緑樹の高木にはどのようなものがあるのでしょうか。

病害虫の少ない、手をかけなくても元気に生育してくれる樹木をご紹介します。

ハイノキ

自然のおもむきあふれる雰囲気のハイノキ。

春には枝先に白い小花がまとまって咲き、濃い紫色の実も楽しめます。

成長が遅く、手入れをあまり必要としないので育てやすい。

病害虫の被害はあまりありませんが、強い西日を避けた半日陰を好みます。

ヒイラギ

ヒイラギは、クリスマスリースやアレンジメントの花材としてよく使われる常緑樹です。

トゲのある葉が特徴です。

この葉には魔除けの効果があるとされ、古くから生け垣や玄関に植える庭木として利用されてきました。

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背が低く管理がしやすいので、玄関脇や庭のちょっとしたスペースに植えることができます。

寒風が当たらない場所を選んで植えるとよいでしょう。

マサキ

マサキは、古くから目隠しとして使われてきた常緑樹です。

育てやすく、 かなりの高さに生長しますが環境の変化にも強い常緑樹です。

葉が白っぽく縁取られた斑入りのおしゃれな品種もあります。

月桂樹

月桂樹は、ローリエとも呼ばれる常緑高木です。

料理のスパイスとしてよく使われる植物です。

料理だけでなく、リースの材料としてインテリアにも利用できます。

暑さに強く、多少の耐陰性もあるので、明る暑さに強く、多少の耐陰性もあるので、明るい日陰でもよく育ちます。

刈り込んで長さを短くすることも可能です。

カクレミノ

カクレミノは、日陰に強い植物として知られているのが常緑高木です。

育てるのにほとんど手入れが必要なく、ヤツデなどよりも優しい印象の常緑樹です。

日陰や緑を作る庭木として、茶庭や店先などでよく見かけます。

縁起の良い木ともいわれています。

常緑樹で庭木の目隠しで使う高木5選

常緑樹で庭木の目隠しがあれば、自然で気持ちの良い風景になります。

ここでは、目隠しに適した常緑の高木を5選ご紹介します。

レッドロビン

艶やかな赤い新芽が印象的なレッドロビンは、刈り込みに強く、成長が早いため、常緑高木の目隠しに適しています。

生け垣にすると花芽が切られてしまい、花が見えにくくなりますが、刈り込みをせずに独立した庭木として育てれば、白く小さな愛らしい花を楽しむことができます。

ただし、病気には注意が必要です。

ヒイラギモクセイ

ヒイラギモクセイは、ヒイラギとギンモクセイの交配種の常緑小高木です。

日陰で育ち、爽やかな甘い香りの白い小花を咲かせるなど、両種の長所を併せ持つ庭木です。

葉には小さなトゲがあるので、建物の北側で防犯用の目隠しとして使うのにも適しています。

サザンカ

サザンカはツバキよりも葉や花が小さく、刈り込むと細い枝葉が出るので生け垣などに適しているツバキ科ツバキ属 (常緑小高木)です。

比較的成長が遅く、放っておいても形が崩れにくいので、庭のちょっとした場所を隠すのに適しています。

品種改良が盛んで、花色や花形にバリエーションが多いのも魅力です。

トキワマンサク

トキワマンサクは、マンサク科の常緑低木から中高木です。

萌芽力が強く、成形が容易なため、あらゆる植栽に利用されています。

シンボルツリーや目隠しとしても人気がありますが、トキワマンサクの最も一般的な用途は、生け垣です。

枝いっぱいに咲く細い花弁の花が最大の魅力で、赤い花を咲かせるトキワマンサクはカラーリーフとしても人気がある。

アラカシ

アラカシは、目隠しの役割を果たすブナ科コナラ属の常緑高木の庭木として人気があります。

アラカシはドングリを実らせ、特に関西では庭の生け垣として利用されています。

春になると四方八方に複数の新芽が伸び始め、目隠しの生垣としておすすめです。。