トキワマンサクは非常に大きな植物です。横には3mほど伸び、縦には5mほど伸びることもあります。しかし庭で育てる場合は、その3分の1程度の規模に抑えるのが一般的です。
トキワマンサクの剪定は、他の庭木と異なる点が少なくありません。やみくもに管理していると、寿命を縮めたり近所に迷惑をかけたりする可能性があります。そこで今回は、トキワマンサクの剪定や手入れの方法について紹介します。
トキワマンサクの使用方法は大きく分けて2種類あります。それに合わせて手入れの方法なども変えましょう。
トキワマンサクの生垣剪定の仕方
1つ目は生け垣として使う方法です。こちらは基本的に、自分の好みの形状にカットして構いません。
丸みを帯びたシルエットや立方体のようなシルエットなど、人によって作り上げる形状はさまざまです。刈り込んでいると、大きな枝葉があることで支障があると感じることが多いでしょう。その場合は鋸などを使用して、豪快に切り落としても特に問題ありません。
トキワマンサクのシンボルツリーの剪定の仕方
2つ目の方法は、生け垣ではなくてシンボルツリーとして植える方法です。こちらは人工物である雰囲気を出さないようにするのが一般的です。
自然界の天然のオブジェクトに見えるように、剪定は最低限に留めることが多いです。基本的には、荒れている外観にならないように、シルエットを調整する程度に抑えておいた方が良いでしょう。
トキワマンサクの特性を把握して剪定する
ただし枝の先端はカットしないように注意してください。枝の分岐箇所でないところに切り込むと、後で悪い影響が現れることがあります。
そこから細かな枝が伸びてくることがあり、場合によっては不格好になってしまいます。そのため中途半端に刈り込むのは良くありません。必要のないと感じられる枝葉については根元でカットすることが大切です。
両方に共通して重要なのは、トキワマンサクの特性を把握しておくことです。
特別な手入れをしなくても、シルエットが頻繁に大きく乱れることは多くありません。また細い枝から芽が出ることは少ないですが、その他の枝から出てくるケースは多いです。
この2点を念頭に置いておくと手入れの方針を立てやすいです。さらに花を観賞することに重点を置いているなら、管理をより慎重に行わなければなりません。
トキワマンサクの剪定時期について
剪定を真冬などのタイミングに行ってしまうと、開花に悪い影響を与えてしまう可能性があります。基本的には花後に行うのがおすすめです。
なるべく6月下旬になる前に必要のない枝葉をカットしてしまいましょう。やむを得なく時期が遅れてしまった場合は、花芽を切らないようにすることが大切です。来年の花の状態が悪くなる恐れがあります。