多肉植物と聞くと、サボテンやアロエを思い浮かべる人が多いかもしれません。実は多肉植物というのはたくさんの種類があり、中にはカラフルなものやぷくぷくとした質感のかわいらしいものもあり、多くの愛好家がいます。
さらに、基本的にあまり水をあげなくて良いので、水やりが面倒だという人や初心者の方にもお勧めできる植物なのです。そんな多肉植物のおすすめの品種や、育て方のポイントをお教えします。
多肉植物の特徴
多肉植物はアフリカやヨーロッパのほか、中国や日本など世界中に分布しています。特に砂漠や海岸のような乾燥している地域に生息しているものが多いです。
茎や葉が肉厚で、そこに水をため込んでいることが最大の特徴です。そのおかげでほかの植物が育たないような、乾燥した環境で育つことができます。
様々な種類が存在し、その数は2万種以上といわれています。それだけたくさん存在するため、熱い環境で育つ種類もあれば、逆に寒い環境を好む種類もあるのです。
アロエなどの熱帯地方が原産のものは強い日差しを好みます。また、南アフリカの高地など、日本でいうと冬の時期に活発に育つ種類もあります。
人気のある多肉植物
数ある多肉植物の中でも、見た目に美しく、かつ育て方が簡単な種類が人気があります。例えばセダムはつるんとした見た目で、赤と緑のコントラストが可愛いらしいです。
それに加えて、暑さ寒さや乾燥に強いため、育てやすくなっています。また、エケベリアは葉っぱの形がまるで花びらのようで、とても美しいです。
他にもアエオニウムというのもあり、これは成長するにつれて葉っぱの色が緑から赤紫色に変化していくので、その様子を楽しむことができます。
特に初心者の方にもおすすめなのがハオルチアで、強くて丈夫なためにあまり世話を必要とせず、めんどくさがりの人や忙しい人にピッタリです。変わり種として、クラッスラという一見して樹木のような見た目の多肉植物もあります。
育て方のポイント
まずは、植木鉢と土選びから始めましょう。多肉植物は水切れの良い土を好むので、川砂などを混ぜてみてもいいかもしれません。
次に大切なのが、育てる場所です。室外・室内どちらでも育てることができますが、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
ただ、気を付けないといけないのは、真夏の直射日光と雨が直接当たらないようにすることです。もし水やりをしすぎたり風通しの悪いところで育てていると、葉っぱが黄色くなったりぶよぶよに腐ってしまう危険性があります。
水やりは土が乾いている時だけ行うようにしましょう。でも、やらなさすぎたり直射日光に当てていると枯れてしまうので、適度に水やりはする必要があります。
また、基本的に肥料はあまり必要ないので、植え付けの際に与えるだけで十分です。やりすぎると伸びすぎてしまい、見た目にも美しくなくなってしまうので、もし追肥する場合は、葉っぱがぽろぽろ落ちてしまっているような、栄養不足と思われる時だけにしましょう。
きれいな飾り方
もともと個性的な見た目で絵になる多肉植物ですが、植え方を工夫すればさらにおしゃれに楽しむことができます。
例えば天井や壁から吊り下げるように飾ると、それだけでおしゃれなインテリアになります。水やりをあまり必要としない多肉植物ならではの方法です。
また、透明な容器の中で育てることで、テラリウムを楽しむこともできます。かわいらしい小さなものを何種類か入れると、インテリア雑貨として美しく演出できるのでお勧めです。
とはいえ、見た目のインパクトがすごいので、鉢植えをこだわりのものに変えてみたり、何種類か窓際に並べてみるだけでも十分様になります。
大きなサイズになってくると、存在感が大きくお部屋のシンボルとして活躍してくれるので、ぜひ小さいのだけでなく大きめのサイズのものにもチャレンジしてみてください。