サルスベリは中国原産の落葉高木で、美しい花を咲かせることで有名です。シンボルツリーとしてもふさわしい樹形を保ち、庭の雰囲気を明るくする魅力もあります。
樹高は10メートル近くにまで達しますが、剪定によって調整ができます。横の幅は最大で5メートルほどですから、花を咲かせた状態では豪華な雰囲気も楽しめます。
庭木としての歴史はとても古いですが、西洋的な造園が盛んになってからは、シンボルツリーの代表格にもなりました。夏の花の代表ですが、実際には秋まで花期が続くため、シンボルツリーとしての存在感が大きくなります。庭の中心に植えても、他の樹木と見事に調和してくれます。
サルスベリの植栽する場所と時期は
サルスベリを植栽するには、日当たりと水はけが良い場所を選ぶことが大切です。植え付け時期は春と秋の2回に分けられますが、気候の変化に配慮して行うと上手に育ちます。
寒さには弱い性質を持っていますから、寒冷地で栽培するには配慮が必要です。根元にはワラなどを敷いて越冬させれば、春以降になっても強健な状態を保てます。
サルスベリの手入れについて・・・
栽培中には害虫による食害を受けたり、うどんこ病にかかる場合もあるため、市販の薬品などを使って対処します。
夏の時期に見事な花を咲かせるためには、12月から3月にかけて剪定を行って、樹形を整えることが重要です。細い枝を完全に切ることはせずに、少し残した状態にすれば、しっかりと開花するようになります。
植え付けの直後は小さくても、数年は経過していくうちに、シンボルツリーとしての風格が生まれてきます。花の状態を良くするために、定期的に追肥を行うようにすることも大切です。冬の剪定の時期にも施肥をすれば、温かい季節にかけて成長が旺盛になります。
サルスベリの名前の由来・・・
美しい木の肌と晴々しい花が素晴らしい花木として庭木として植えている方多い木です。サルスベリの名は、木の肌がつるつるしており、木登りの上手なサルであっても滑ってしまうということからきたみたいですね。
別名、百日紅(ヒャクジツコウ)は、暑い季節100日以上も紅色の花が咲くという理由からきています。サルスベリは縁起の良い木・悪い木とどちらも言われているみたいですが、あまり気にしない方がいいでしょうね。