最近は、敷地いっぱいに建物が広がった住宅や、駐車スペースを2台分持つ住宅が増え、広い庭に多数の樹木を植えている家が少なくなってきました。
それに伴い、戸建の新築時に「シンボルツリー」と言われる記念樹を、その家の顔として庭先に植えることが定着してきました。シンボルツリーには、庭を明るく彩ること、景観を良くすることだけでなく、目隠しの効果もあります。
株立ちのシンボルツリーはしなやかな印象で洋風の家にもよく合います
「株立ち」の木というとみなさんはあまりよくわからないと思いますが、下の絵のようなものです。地面から複数の枝が立ち上がっているような樹形のことで、一本立ちの木とは違い、小さくても様になりますし、しなやかな印象で洋風の家にもよく合います。
株立ちで人気のシンボルツリーといえば、ヤマボウシ、ハナミズキ、シャラ、ケヤキ、シマトネリコ、カツラ、ソヨゴ、ヤマモミジなどがあり、ホームセンターでもよく売られていますし、新興住宅地などでは必ずといっていいほど見かけられる品種ですね。
花を楽しみたいならヤマボウシとハナミズキ
その中で、せっかく木を植えるなら花も楽しみたいという人に人気があるのが、ヤマボウシとハナミズキです。ハナミズキは、有名な歌のタイトルなので薄紅色であることを知っている人も多いと思います。
ヤマボウシとハナミズキは同じミズキ科なのでよく似ていて、どちらも花と実と紅葉が楽しめる落葉樹です。
どちらも街路樹に使われるほど丈夫ですが、ハナミズキは、若い木にカミキリムシの幼虫が付いたり、梅雨時などの湿度が高いときにうどんこ病になることがあります。
一方で、ヤマボウシは病気になりにくく害虫もほとんど付きません。また、ヤマボウシには中国原産の常緑樹タイプもありますので、落ち葉の掃除をしないといけない落葉樹は避けたいと思っている人は、そちらを選ぶことができます。
どちらもきれいな花が咲き、それぞれの良さがあるヤマボウシとハナミズキですが、育てやすさでいうとヤマボウシの方がおすすめと言えるでしょう。
以上、ヤマボウシとハナミズキについて比べてみましたが、あくまでも個人の見解ですので自分でよく調べて植えたほうが後々後悔もしませんので、参考までにということで・・・よろしくお願いします。