シンボルツリーは引っ越しや新築祝いなどの記念で植えられることも多いのが特徴です。
しかし住宅の外観に樹木の色が加わると、それだけで家が引き立ち雰囲気も変わると言われるほどシンボルツリーは大事な存在です。
一般的にシンボルツリーを選ぶ時に注目されるのは、購入した後で手入れがきちんとできるかどうかと家の外観に合うかのふたつでしょう。
特に海外とは違って日本の住宅は、日本古来から根付いている趣ある和風建築と様々なデザインがある洋風建築の2パターンが存在するので、住んでいる家の建築様式に合うものを探す必要があります。
ただ中には和洋折衷ともいえるような物件もありますし、また新しく引っ越す際に建築様式の違う物件を選ぶことも考えられます。
そのためどちらの建築様式でも見劣りしないシンボルツリーを購入するのも、選択肢のひとつです。
和風・洋風家にも似合うシンボルツリー1
たとえばシマトネリコと呼ばれる細かい葉が特徴の木は、南国に生えている樹木を連想させます。
そのため洋風建築に適していると思われがちですが、ほっそりとしたシンプルな外見のおかげで和風庭園で活用されることもあり、どちらの建築様式にも合った樹木です。
その他のポイントである手入れのしやすさを見ても丈夫で害虫に強いですし、水遣りの回数も少なくて済むため、家になかなか帰れない人でも世話しやすいメリットも見どころです。
和風・洋風家にも似合うシンボルツリー2
シマトネリコよりもどっしりとした風格のあるものがいい場合は、ソヨゴを検討してみましょう。
6月には白い小さな花をつけますし、秋口にはサクランボに似た実をつけるので季節感を感じることができます。
実をつけたい場合は雌木と雄木の両方を植える手間がありますが、成長がゆっくりなので広めの庭であれば窮屈な雰囲気もなく楽しめます。
和風・洋風家にも似合うシンボルツリー3
そして意外と和風にも洋風にも似合う樹木として人気が高いのが、モミジです。
もちろんモミジは日本に馴染んでいる樹木の一つです。
そのため和風建築には絶対に似合うと断言できるでしょう。一方で洋風といわれると首をかしげたくなる人もいるかもしれませんが、実際はモミジの最大の魅力ともいえる色の変化は、斬新なデザインが多い洋風建築でも意外とマッチします。
一方でモミジをシンボルツリーとして選ぶ際の課題は、虫です。
シマトネリコやソヨゴとは違って虫が寄ってきやすい木なので、日頃からお手入れを意識できる人向けの木といえるでしょう。ただ見栄えを意識するなら、モミジが見せる四季折々の美しい風景に勝てる樹木はほとんどありません。