家族とともに成長し、一生を送るシンボルツリー。結婚や新築、お子さんの誕生等に記念樹として植えられることが多く、いつもそばで見守ってくれる樹木です。
常緑樹なら外からの視線を遮り、一年を通して心を癒す緑の葉を茂らせてくれますし、落葉樹なら紅葉など季節ごとの移り変わりを楽しみながら、夏は太陽光を遮り、冬は日差しを部屋まで届けてくれます。
家を持ったら、そんなシンボルツリーが庭にあると素敵です。しかし日本の住宅事情では、居住空間や駐車スペースを確保すると庭はどうしても狭くなってしまうもの。
狭い庭だからこそ映えるような樹木は
そこで、狭い庭でも、いえ狭い庭だからこそ映えるような樹木を考えましょう。
おススメはヒメシャラとハナミズキ。ヒメシャラはツバキ科ナナツバキ属の落葉樹で、夏に白い花が咲きます。
シャラの一種ですが小型なので狭い庭にうってつけです。剪定もそれほど必要としないので育てやすいです。
街路樹でもおなじみのハナミズキも人気の樹木。春になると白やピンクの美しい花を咲かせる落葉樹です。
放っておくと10mくらいにもなる木ですが、鉢植えでも育てられているので、狭い庭でも2mくらいまで伸びたところで剪定すれば大丈夫です。
洋風のお家で日当たりのよい庭のシンボルツリーは
洋風のお家で日当たりのよい庭なら、オリーブも素敵です。常緑樹で、剪定に耐えるので好きな形に刈り込みます。
初夏に薄黄色の可憐な花が咲き、10月ごろに実が黒く熟します。自家受粉しないので果実をとるなら2種類のオリーブを植えます。
常緑樹では他にシマトネリコやソヨゴがおすすめ。シマトネリコは繊細な姿と光沢のある葉が美しい樹木。寒さには弱いので北のほうでは鉢植えのほうが良いでしょう。
剪定は上に伸びすぎないように切る程度にします。樹液が甘いのでカブトムシが寄ってくることもあります。ソヨゴは半日陰を好み、名前のとおり風に優しくそよぎ、秋には鮮やかな赤い小さな実をつけます。
落葉樹で人気のシンボルツリーは
落葉樹ではジューンベリーやエゴノキも人気。ジューンベリーは6月に赤紫色の実がなるのでこの名がついています。
実はジャムなどにして食べることもでき、純白の花や紅葉がとても美しい木です。エゴノキは新緑の季節に白いかわいらしい花をいっぱいつけます。
シンボルツリーの香りを楽しむのも、狭い庭ならではの楽しみ方です。ジンチョウゲやキンモクセイは、その豊かな香りで季節を感じることのできる木です。
緑や花と共に、香りも我が家の思い出として、お子さんの記憶に残ることでしょう。
狭い庭のシンボルツリーといっても毎年手入れをしていれば、大きさも調整できますのであまり深く考えることはないと思いますよ。