鉢植えのシンボルツリーで、気をつけなくてはいけないことはいくつかありますが、最も重要なことは「水やり」です。初心者にありがちなのが、水をあげすぎてしまうこと。水をあげすぎてしまうと根が腐る原因になります。
特に鉢植えの場合は、朝と夕方の2回に分けて水やりをするのがオススメです。ここでのポイントは「涼しい時間に」水やりをすること。涼しい時間に水やりをしない場合、鉢植えの鉢の中で温度があがり、根を傷めてしまう原因になります。
シンボルツリーに「水たっぷり」気を付けましょう
最初は鉢底から溢れるくらいの水を与え、水が引いてきたら2回目の水を与えます。また、「水たっぷり」の言葉のとおり鉢底のトレーに水を溜めっぱなしの人もいますが、これも絶対NGです。鉢の中が過湿状態となり、水はけも悪く根腐れを起こしてしまいます。
特に日光の当たる場所に置かれたシンボルツリーなどは、太陽の光で温められた根に浸透している水分が、お湯のようになり、根を傷めてしまいます。こうしたことからも、トレーに溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
鉢植えのシンボルツリー水の与え方
水をどのようにシンボルツリーに与えるかも重要です。鉢植えの場合は、葉の上部から水を与えてしまうと、葉の外側に水が流れていき、ほとんど根まで水が浸透しません。あくまでもシンボルツリーの根元から水やりはするようにしましょう。
これまで、水の上げすぎについてお話しいたしましたが、反対水が少ないとどうでしょうか。トレーに溜まった水を捨てるのが面倒と、水を控えめにすることを考えていませんか。
水が足りないと、疲れて枝が疲れてしまい、枝から枯れてしまうこともあります。植物は水をあげることによって、植物に酸素を供給する役割もあります。水をあまりあげないことで、鉢の中に古い酸素が蓄積され、根の成長を遅らせてしまいます。だからこそ、たっぷり水をあげることは、シンボルツリーを健全に成長させるために必要な要素です。
また、シーズンによって、与える水の量をコントロールすることも重要です。特に冬場ですが、植物は必要最低限の水しか吸収しなくなります。午前中に土を湿らせる程度にとどめましょう。
夕方の気温が下がる前に水をあげることはさけてください。水分を含んだ土が凍結してしまい、根が腐ってしまう原因になります。
土の湿り具合を確認するために、乾燥した棒を使う方がいますが、手が一番確実です。実際に土を触ってみて、湿っていることや乾いていることを確認しましょう。