牡丹や百合と同じように美しい女性をあらわす花としても知られている芍薬。春になると上品で美しい花を咲かせ、私たちの目を楽しませ、心を癒してくれます。そこで今回は芍薬の植え替え時期や管理の方法について詳しくご紹介いたします。
芍薬を栽培するうえでのポイント
まず芍薬を栽培するうえでのポイントは、日当たりと水はけのよい土地で栽培するということです。土の温度が高くなってくると、根の部分が弱り、生長が悪くなってしまいます。葉にはよく日が当たり、地面は陰になるような場所に植えるとよく育ちます。育ちがよいと根は太く立派になり、葉が大きくなるので、スペースを十分に確保して育てるようにしましょう。
種をまく場合
種をまく場合には、種は市販で売られていることはないため、自分で育てたものから採取して育てましょう。花が咲いた後の8月から9月くらいに実がなります。この実の中から完熟した種を取りだしましょう。種の発芽率は高く、2、3年ほどで開花するでしょう。
苗の場合
苗の場合には9月から10月が植え付けに最適の時期となります。苗を選ぶ時には新芽が数個ついているものを選ぶとよいでしょう。水やりとしては、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
10月を過ぎると根がぐんぐんと育ち始めるので、水が不足しないように注意が必要です。地植えの場合には特に水やりは必要ありませんが、乾燥した日が続く場合には、日が沈んだ後にゆっくりと時間をかけて地中深くまで水やりをしましょう。
芍薬を植え替える上での注意
芍薬は繊細な根をしているので、定着するまでに時間がかかるため、植え替えを嫌います。しかし鉢植えで育てる場合には、根がよく育ち、土の質が悪くなりがちなので、3から5年ごとには植え替えを行う必要があります。
その時期としては、9月から11月ごろにするとよいでしょう。一回り大きな鉢を用意し、株を丁寧に取りだします。根についた土はきれいに取り除きます。植え替えを行うと根には負担がかかるため、その翌年は花つきが悪くなります。そのため丁寧に植え替えるようにしましょう。
芍薬を管理するうえで大切なこと
管理するうえで大切なこととして、まず芽かきがあげられます。芽かきを行うことで風通しがよくなり、害虫がつくのを防ぐことができます。余分な芽をつむことで、太い茎に栄養を集中させることができ、花のつきがよくなります。
そして株が増えていくと、芽も増えることになります。出てきた芽を全て育ててしまうと、株全体に栄養が行き届かなくなります。そのため1本の茎には、つぼみが1つだけつくように、根元から切り取るようにしましょう。