セダムをグランドカバーに植えるデメリット

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多肉植物の寄せ植えやグランドカバーに、目にすることの多いセダムですが、植える前にデメリットも気になります。

特にグランドカバーは根付いて広がると、植え替えるのは大変!

セダムの植え付けを検討している方に向けて、セダムをグランドカバーに植えるデメリットについてご紹介します。

セダムの特徴

セダムはベンケイソウ科マンネングサ属に属する多肉植物です。

元々は海岸や山地の岩場などに自生している植物なので、風が強い場所や日陰などの過酷な環境でも、わずかな土壌と水だけでも生育します。

地植えにしていれば、ほとんど水やりも肥料も必要ありません。

繁殖力も強く、短期間でよく広がることもあり、優秀なグランドカバープランツです。

500以上品種があり、葉の形状や色、花色のバリエーションが豊富で、花壇・庭のテイストに合わせたものを選びやすいという点も、セダムがグランドカバーに選ばれる理由の一つと言えます。

耐寒性・耐暑性については、品種によってばらつきがありますが、寒さに強い品種・暑さに強い品種があり日本全国で栽培可能です。

セダムをグランドカバーに植えるデメリット①増えすぎる

生育・繁殖力旺盛なセダムは増えすぎるというデメリットがあります。

花壇の植物の足元に植えつけていたはずが、レンガの目地の土に根付いて広がり、地面まで拡大することもあるほどです。

わずかな土があれば育つので、あまり広げたくない場合は、レンガや敷石の隙間などにも注意しましょう。

更に厄介なのが、その繁殖力です。

セダムは小さな葉一つから容易に発根して根付きます。

一度植えたセダムを抜きたいと思っても、少しの葉や根の残りからまた増えてしまいます。
特に砂利敷きの庭のグランドカバーでは、落ちた葉を取りにくいため、抜いても抜いても出てくることになりかねません。

拡がり過ぎたときは適度に剪定し、剪定した葉をきちんと掃除して、必要以上に広がらないように気を付けて下さい。

セダムをグランドカバーに植えるデメリット②踏みつけに弱い

グランドカバーというと、人の通る場所に植えることもあります。

同じグランドカバープランツでも、芝やクラピアなどは踏みつけに強く、踏まれて枯れることはあまりありません。

セダムは、水分を含んだ柔らかい葉なので、踏まれると葉がつぶれてしまいます。

少しの踏みつけで枯れてしまうことはありませんが、日常的に人が通る場所では踏まれる部分には葉が生えてこなくなるケースがあります。

セダムをグランドカバーに植えるデメリット③長雨に弱い

セダムを始めとする多肉植物は、乾燥を好むものが多いですが、セダムももともと乾燥がちな場所に自生する植物なので、多湿が苦手です。

多少の雨には耐えますが、水たまりになるような場所や風通しの悪い場所では、生育が悪くなったり、根本の葉が溶けたりしてしまうことがあります。

雨が多い地域や、夏に高温多湿になる地域では、「ゴールデンカーペット」など、比較的高温多湿に強い品種を選びましょう。

グランドカバーに合うセダムの品種

グランドカバーに合うセダムの品種をご紹介します。

「モリムラマンネングサ」

 

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繁殖スピードの速さから、グランドカバープランツとして一番メジャーなセダムの品種です。

ライトグリーンの葉で黄色の花を咲かせる、小型のセダムで、日陰では生育スピードが弱くなるものの栽培可能な、育てやすいセダムです。

「ゴールデンカーペット」

 

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セダムの仲間の中でも、耐寒性・耐暑性に優れた品種です。

ライムグリーンから黄色の葉が密に広がるので、グランドカバーでありながら、カラーリーフ的な効果もあります。

「メキシコマンネングサ」

 

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日本でも帰化植物となり、雑草化して道端で自生しているのを見かけるほど強い品種です。

日当りの良い場所を好みますが、半日陰でも十分生育します。

「ゴールデンカーペット」よりも大きく存在感があります。

「ウスユキマンネングサ」

 

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明るい青緑の葉色が美しい品種です。

耐暑性は少し低いですが、多湿に気をつければグランドカバーとして十分生育します。

花色も白なので、他の花の色との組み合わせやすいセダムです。

セダムといっても葉の形が平たいものや粒上のもの、葉の大きさも様々ですが、葉が大きく肉厚なものは多湿や高温・低温による被害が出やすく、グランドカバーに向かない傾向があります。

グランドカバーとしてセダムを選ぶときは、なるべく小粒の葉で、葉の多肉質が薄めの品種を選ぶことをおすすめします。

まとめ

水やりの手間がかからず、早いスピードで拡がるセダムですが、広がり過ぎや、踏みつけ・過湿の環境では育ちにくいというデメリットがお分かり頂けたと思います。

セダムをグランドカバーにする場合は、人の通りがなく、乾燥気味の場所を選んで、広がりすぎないように適度な剪定をしながら育てましょう。