ソヨゴの剪定注意すべきポイント3つ

常緑樹の剪定

ソヨゴとは、モチノキ属に分類される常緑性の木で、生長が遅いことで知られています。数十年たっても2m程度にしか生長しないため、手入れの手間がそれほどかかりません。

 

名前の由来にもなった濃い緑色の葉っぱが風によくそよいで美しく、また、雨が降らず地面が乾燥したやせ地でも育つので、庭のシンボルツリーとして人気があり、西日本を中心に栽培されています。

ソヨゴは雌雄異株の木

雌雄異株の木ですが、5月から6月にかけては、雄株と雌株ともに、ごく小さな白い花を咲かせます。10月から11月頃の秋には、赤い実をつけますが、果実が付くのは、雌株だけです。

 

また、雌雄両方の株を近くに植えていないと、実はつきません。赤い実に惹かれて鳥がよく来るようになりますので、実や鳥を楽しみたい方は、雌雄の株を植えておきましょう。

 

ソヨゴは生長すると、10メートルを超えるような高木になりますが、上述のように、生育が大変遅く、ヒノキやスギのように、放っておくとぐんぐん伸びるタイプの木とは違って、こまめな剪定は不要ですが、注意すべきことが、3つあります。

ソヨゴの剪定注意すべきポイント1

一つ目は、剪定に適した時期は、冬(12月から2月頃)だということです。ソヨゴの樹形は自然に整うことから、定期的な剪定は必要ありません。年に一度、込み合ってきた不要な枝を間引いて透かすようにしてやれば、それで十分です。

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ソヨゴの剪定注意すべきポイント2

二つ目は、剪定し過ぎないことです。生育が遅い木のため、枝葉が寂しくなるまでスカスカに剪定してしまうと、なかなか樹形が元に戻りません。

 

元々ソヨゴは、葉を楽しむのに適した木です。花も咲きますが、花はごく小さなものであるため、花よりも葉がメインです。せっかく一年中青々とした葉をつけるのですから、それを落とし過ぎないよう注意しましょう。

の剪定注意すべきポイント3

三つ目は、やわらかな優しい感じが持ち味の木なので、樹冠線上に軽く、枝先が残る様にすることです。全体のバランスを考えて、あまり太い枝はつけ根から切り落としましょう。

 

細い枝を残していくと、やわらかで軽い感じに仕上がります。また、生長を止めてサイズを維持したいときは、木の頂点を切れば、生長を抑えることができます。

ソヨゴは病害虫にも気をつけよう

ソヨゴはカビが原因のすす病と、カイガラムシやアブラムシといった害虫に気を付けましょう。

 

すす病は、葉っぱが黒いすすのようなカビに覆われますので、すぐわかります。すす病は、カイガラムシやアブラムシの排泄物を栄養源として発生するので、殺虫剤を散布するなど害虫の駆除と予防が大切です。冬に剪定を行った後、殺虫剤を全体に散布しておきましょう。