スモークツリーとはヨーロッパから中国周辺に分布しているウルシ属に近縁の落葉樹で、雌雄異株という特徴を持っています。
初夏に咲く花木の代表として知られていて、雌木の枝先につく花序は長さ約20cmで多数枝分かれし花後に伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えることからスモークツリーと呼ばれているとされています。
ただしスモーク状に見えるのは雌木のみとなっており、雄木は花序が短いためスモーク状に見えないので飾る場合は雌木を使用することが一般的です。
実際にスモークツリーにはどのような種類がある
ではそんなスモークツリーにはどのような種類があるのかというと、代表的なものとしては主に「ロイヤル・パープル」「フレーム」「グレース」の3種類が挙げられています。
ロイヤルパープル
ロイヤルパープルは濃赤紫葉種といわれることから葉の色が赤紫であることが特徴で、主に葉の部分を鑑賞する品種として人気があります。
ほかの品種に比べ花が煙状になりにくく長い間育てないとなかなかスモークになりにくいということから初心者向けの品種ではないものの、葉の色がとても鮮やかである事から人気が高く秋頃にはさらに赤みを帯びるため非常に綺麗なスモークを楽しめます。
フレーム
そしてフレームはケムリノキ属の交雑種であり、オレンジ赤色に紅葉する葉はスモークツリーよりも大きくなりやすいと言うところが特徴です。
スモーク状になるとピンクがかった赤色になるので非常に暖かな色合いを楽しめるようになっていて、大き目のスモークを楽しみたいと言う人たちに人気となっています。
グレース
同じくケムリノキ属の交雑種であるグレースは初夏になると綿菓子のような毛に覆われる特徴を持っていて、ロイヤルパープルと葉の色合いが似ています。
庭木や花壇で引き立つ種類として人気がありますし、生育旺盛であることから庭先や花壇で主役を張ったり脇役としてほかの花を盛り上げる事ができるということで利用されています。
その他のスモークツリーの種類は・・
ほかにもリトルルビー(ルビーファー)と呼ばれている矮性の品種はワインレッドで株を覆うように咲く花糸が特徴の鮮やかな品種として人気が高いですし、青葉の白花品種であるヤングレディは花糸房が最初は淡い緑で咲いてから徐々に美しいパステルピンクに変わっていくという幻想的な咲き方をするところが魅力です。
またヤングレディは四季咲き性で花期が長い特徴から色々な四季で楽しめるようになっていて、スモークツリーの中でも格段に小型となっていることから色々なところに飾る事ができます。