スカイペンシルの樹形は細長いのが特徴で、生垣にするためには横よりも上部の空間が必要になります。
高さについては最長で8メートルほどになるため、上部のクリアランスが十分に確保できない場合には、狭苦しい状態になることが考えられます。開放感のあるクリアランスを確保できる庭であれば、最大限にまで樹高を伸ばしながら、躍動感のある見た目にすることができます。
高さ重視にするなら暴風に対する配慮を
スカイペンシルの樹形は、鋭い剣先のような特徴を備えているため、美しさだけを優先する際には高さを重視することもあるはずです。
ところが、あまりにも樹高が極端になると、暴風に対しては弱くなることが考えられます。風に対しては比較的に強い品種ですが、極端な暴風に対する配慮はしておいたほうが無難です。
風の通り道になる場所に植栽する際には、高さは控えめにしてみてください。2メートル程度まで抑えておけば、冬場の季節風に対しても強くなります。
生垣には目隠しの役割がある一方で、風除けの機能を期待することも多いのですが、庭の環境や好みに合わせて対処すると良いでしょう。
スカイペンシルは耐寒性については強い部類
耐寒性については強い部類ですが、冬場の寒さが極端になる地域では多少の注意が必要です。北海道などの極寒の場所では寒さ対策もすると効果的ですが、ある程度の寒さが特徴になる地域であれば、特別に気にせずに育てることが可能です。
基本的には日陰でも育てることが可能で、風の影響を十分に考慮しながら、最低限の日光が得られる場所にすれば十分に育てることができます。
スカイペンシルは生長が遅いのが特徴
スカイペンシルは樹形の特徴からコニファーと勘違いされることがありますが、実際にはツゲの仲間となります。
コニファーは成長が早い品種が中心ですが、スカイペンシルの場合には遅いのが特徴です。成長が遅いことは、ある意味では利点として考えることができますが、人にとってはデメリットに感じることもあります。
すぐに大きくしたい場合には、最初から小さすぎる苗を購入すると、生垣として完成させるまでの年数が長くなってしまいます。最初から大きいと管理が大変だと思う人は、小さめの苗を購入することがおすすめです。
美しい樹形を保つには
生垣として美しい樹形にするためには、剪定と施肥の作業も重要になります。剪定作業では余計な枝を取り除きながらも、成長を同時に促進させていきます。好みの樹形にするためには、きめ細やかな管理を行うことが大切です。
間隔は30センチ程度は確保すると、枝木が密集して風通しが悪くなることを防げます。