室内で育てる植物と言えば観葉植物ですが、果物がなったらもっとお世話を楽しめると思いませんか?
肥料や剪定など、果物を育てるのは、手がかかって難しいイメージがありますが、室内でも果物を育てられるのでしょうか。
そこで、今回は室内で育てられる果物について調べてみたいと思います!
どんな果物が室内栽培に向いている?
果物と一言で言っても、寒い場所で育つリンゴや、温暖な場所を好むミカン、冬でも暖かい南国で育つバナナやパイナップルなど、様々な種類があります。
室内で育てる場合、スペースの問題があるので、木が大きくなるものや、鉢植えで育てられないものは難しいでしょう。
また、室内では、屋外ほどの日照を確保できないので、果樹の中でも、比較的耐陰性の高いものを選ぶ必要があります。
一般的な果物は、実を大きく、たくさん、甘くするため、しっかり日光に当てて光合成をさせます。
耐陰性があるといっても、やはり実付きや味の面で劣る傾向があることは抑えておきましょう。
屋外では、虫などが受粉の手助けをしてくれますが、室内で結実させるには、筆や綿棒などをつかって人工授粉が欠かせません。
一方で、室内栽培は、屋外で育てる場合に比べると、温度のコントロールがしやすい点は大きなメリットです。
日本では栽培が難しい南国の果物も、室内なら育てることができることもあります。
更に、甘い果物は鳥や害虫に狙われやすいので、屋外なら木にネットを張って予防しますが、室内ならその手間が省けます。
室内で育てられる果物
ラズベリー
ベリー類は低木が多いので、室内で鉢植え栽培をするのにもってこいですが、中でもラズベリーがおすすめです。
8~10号鉢で、高さも1m弱程度なので、一般的な観葉植物と同じくらいのスペースで育てられます。
半日陰程度の日照があれば十分育つ、耐陰性もあります。
ラズベリーは自家受粉可能なので、1本の木で結実します。
いちごのような白い花が可愛く、酸味のある実は生食やジャムなどに加工して食べられます。
ブルーベリー
ブルーベリーも低木で鉢植え栽培ができます。
半日陰でも育つ耐陰性がありますが、長期間日陰で育てると、収量や甘みが少なくなってしまうので、室内でも日当たりのいい場所で育てるのがおすすめです。
ラズベリーと違って自家受粉できないので、結実を目指すなら、種類の違う2品種を育てる必要があります。
品種によりますが、ブルーベリーは1年を通して冷涼な環境を好むので、温暖な地方では屋外よりも室内の方が、枯らさずに育てられるかもしれません。
スズランのような楚々とした小さな花も楽しめますよ。
レモン
柑橘類の中でも、甘さを気にしなくていいレモンは、室内栽培向きといえます。
寒さを嫌い、日光を好むので、日当りのいい窓辺やサンルームなどに置き、室温15℃程度を保つようにしましょう。
木に棘があるので、小さなお子さんやペットのいる室内では、棘なしの品種を選ぶといいですよ。
希少な国産レモンは、お店でも高い値段で売られています。
自宅で無農薬のレモンが手に入れば、果汁から皮まで安心して食べられますね。
ライチ
中華料理のデザートでおなじみのライチですが、スーパーなどではあまり見かけませんよね。
ライチは耐寒温度0℃、生育温度15℃~30℃と、日本ではなかなか冬越しできませんが、室内なら育てられます。
成木は10m近くまで育つことがある高木ですが、鉢植え栽培とこまめな剪定をすれば1.5m程で管理できます。
日照を好むものの、強すぎる日差しに弱いこともあり、日の当たる室内で育てるのに向いています。
結実までは、苗木を植えてから2~3年かかりますが、珍しい果物なので挑戦する価値大ですよ!
モンキーバナナ
南国フルーツの代表ともいえるバナナも、室内で育てられます。
小型のモンキーバナナなら、7~10号、鉢高さ80cm程で実を付けるのです。
バナナも温暖な地方の植物なので、日本では冬越しが難しいため、秋から春は特に室内での管理が欠かせません。
肥料とたっぷりの日照が必要ですが、苗木を植えてから1年で実を付けることもある、生育の早い植物なので、育てる楽しみがありますね。
冬場でも青々とした葉が広がり、鑑賞価値が高いのもポイントです。
イチゴ
果樹ではありませんが、イチゴも室内栽培可能です。
春~初夏にかけて1年に一度実を付ける1季なりより、1年に2~3回収穫できる四季なりの品種がおすすめです。
樹木ではないため、6号程度の鉢からでも育てられて、コンパクトなスペースで育てられますし、水耕栽培のキットを使えば、土も不要です。
日照が必要なので、日当りのいい窓辺で管理してください。
こんなときは屋外へ移動が必要
耐陰性があるとは言っても、実をつけるには多大なエネルギーが必要です。
日当りのいいサンルームのような部屋でなければ、数年で実がならなくなったり、樹勢が衰えたりします。
定期的に(特に春から秋にかけて)は屋外で育てる、日照不足を補う活力剤(ストレスブロック)などを活用するなどの方法で克服しましょう。
まとめ
リンゴや柿のように、果物の木は大きくなるイメージがありましたが、室内でも育てられる果樹もたくさんあるんですね!
観葉植物として木や花を楽しめて、実を食べることもできる果樹の室内栽培。
家族や来客の話題の中心になること間違いなしです!