シマトネリコはモクセイ科の植物で、5月~6月頃に小さな白い花を咲かせる亜熱帯植物です。公園や庭園のような公共施設でよく見かけるポピュラーな木で、観賞用以外では家具用の木材に使われることがあります。
雌雄別株で密集した莢状の実(種子)を付け、一般的にはこの種から株を増やします。日当たりの良い場所なら10m以上に成長し、美しい艶のある緑色の葉が特徴的です。枝振り広がりが比較的速いので、一定の成長後は多少の剪定が必要になります。
和風より洋風の庭にマッチするシマトネリコ
また温暖性植物のため土の乾燥に弱く、特に夏場にはこまめな水やりが必要ですが、基本的に丈夫で育てやすい性質なので庭木や街路樹、インテリア用の観葉植物、鉢植え等で人気があります。
どちらかといえば和風より洋風の庭にマッチするので、イングリッシュガーデン風の庭づくりがしたい人には大変魅力的な樹木です。
シマトネリコは庭木用の樹木の中でも代表的なシンボルツリーとして扱われ、単品でも十分見栄えしますが、樹高が高くなると足元がさみしく感じることがあるので、そのような時は常緑の低木や多年草を寄せ植えすれば全体的にバランスが取れて綺麗にまとまります。
シマトネリコの周辺にコンパクトな低木
庭木用の品種は種類が豊富なため選択肢が多いですが、シマトネリコの周辺に植栽するならあまり広がらず自然な形でコンパクトにまとまるタイプが適しています。
例としては葉物ならアオキや南天、季節感や景観を考えるなら可愛らしい花を咲かせる種類のほうが楽しくなるので、カルミアやジンチョウゲ、アベリア、ツツジ等の常緑低木がおすすめです。
あと落葉低木になりますがコデマリやレンギョウ、アジサイなども綺麗な花が咲くので面白いです。一般的にバラ科・モクセイ科・ツツジ科の木ならシマトネリコと相性が良く、サイズ的にも狭いスペースに対応するので扱いやすい面があります。
また、病害虫も少なく育てやすいものを選べば手入れも楽になりますから、これからガーデニングに挑戦してみたいと考えている人はどんな品種が適しているか調べることが大事です。もちろん堆肥や培養土の肥料配分、水やりといったガーデニングの基本知識の習得も欠かせません。
シマトネリコの周辺に下草には多年草の寄せ植え
また、下草には多年草の寄せ植えが向いています。基本的にはラベンダーのようなハーブ類、マーガレット、デルフィニウム、クリスマスローズ、シクラメン、パンジーのような宿根植物がおすすめです。他には葉色のバリエーションがあるカラーリーフなども花壇に彩りを添えてくれます。