シマトネリコは元々沖縄にしか自生していなかったので、育てるにはなかなか知識が少なく大変そうで不安に思えるかもしれませんが、ガーデニング初心者であっても管理は比較的簡単な庭木です。
シマトネリコは生育が旺盛なため、大きくなりすぎてお困りの方もいるでしょう。そこで、強剪定の仕方についてご紹介します。
シマトネリコは生長が早いから定期的な剪定が必要
シマトネリコは生長が早いために定期的な剪定が必要となります。剪定は理屈では分からず、実際やってみなければコツをつかめないので、この際思い切ってバッサリ切ってみましょう。
剪定時期として最適なのは極端に暑い時期や寒い時期を避けて、夏前の6月から7月あたりでの剪定を行います。あまり大きくなりすぎずに花を咲かせながらも病気にならない為には、まず邪魔な枝は切り取ります。
徒長枝でも付け根部分から切り、懐枝や重なり枝も付け根から切ります。そして希望の大きさの小枝を残したまま垂れ枝や上向き枝も付け根から切り取ります。
そこで、注意したいのが、角だし、切り口が凹凸では腐れの原因となりますので、幹や枝に沿うようにして切りましょう。それともうひとつ、鋸などで切った場合の大きい切り口には癒合剤などを塗ると良いでしょう。これで大きくなりすぎずに、ちゃんと花を咲かせプロ並みの剪定ができます。
シマトネリコの強剪定のポイントと手順は
まず強剪定と弱剪定の違いからですが、強剪定は太い枝の根元から剪定をすることをいい、弱剪定は形を整える為に枝葉の剪定をすることをいいます。
シマトネリコは比較的強い木ですので、特別な知識がなくとも剪定しやすい種ですが、関東より東の地域では剪定のし過ぎで枝葉が少なくなり過ぎて剪定の時期を間違うと、寒さに負けて枯れてしまうこともあるのでその点の注意が必要です。
強剪定のポイントとして、成長度合いを予測したうえで理想の形に持っていく事が必要になります。
シマトネリコの魅力は細やかな葉が絶妙に重なり、天候や季節によって様々な表情を見せてくれるところではないでしょうか。
ですから強剪定をする際にはその魅力を最大限生かしていくように考えていかなければなりません。
まず、理想的な形ですが、庭木として仕立てるのであれば高さとしては2〜3m位で形としては、遠景からみて横長の楕円形がいいのではないでしょうか。
葉のバランスですが、上記のイラストを参考にしていただければと思います。剪定の方法としては、現状の全体の大きさを少し離れてみてから、どの枝を強剪定するのかを決めていきましょう。
剪定する枝ですが、高さを調節したい場合には三又に分かれている箇所の真ん中の枝を、葉の重なり具合を調節し、あまりボリュームを減らしたくない場合には両端の枝のどちらかを、と言った具合に臨機応変に切り方をかえていく事も必要です。
シマトネリコ剪定のあと大きい切り口には癒合剤を
シマトネリコは最近よく見かけるようになった人気の庭木です。
大変丈夫な木で、成長が早いのが特徴の木です。剪定の最適期間は、梅雨明けから初夏まで、そして夏の終わりから秋までの生長期間となっています。
自分で枝を挟むこともできますが、注意点があります。それは剪定のあと大きい切り口には癒合剤を使わなくてはいけないという事。癒合剤を使う理由は、剪定した箇所より上部の枯れ込みを防止する事と、病気のもとになる菌の侵入を防ぐためです。癒合剤がない場合は、木工ボンドでも代用できます。