しだれ梅の花を楽しむ剪定の方法と時期について

落葉樹の剪定

しだれ梅の花芽分化が起こる時期は

しだれ梅の花芽分化が起こる時期は、7月から8月のあいだに行われれます。その年の花が咲き終わったあとからこの花芽分化の時期までに肥料をたくさん与えることが、しだれ梅の育てるこつだといわれています。

 

育てる際には剪定作業が必要ではありますが、この花芽分化が起こる時期には避けるべきだとされています。人の見た目には、生育中のこの芽の判別が難しく、誤って芽を切ってしまう危険性があるためです。

剪定の時期を間違えたら

もし花芽を剪定等で切ってしまったら、残った花芽は葉の芽へと変わってしまうため、避けなければなりません。よって、剪定を行うのは花芽が十分育つ11月ごろから行うのが確実だとされています。

 

このときには、なるべく新しく生育している枝や枝の芽はなるべく残すようにするのがポイントです。しだれ梅の花芽は、新しい枝に生えるものだからです。そのため新しい枝を剪定することは翌年の花の数を減らしてしまう、ということに繋がるのです。

しだれ梅の剪定を花を美しく咲かせるために行うこつとは

しだれ梅を育てるには、一般的な梅の木と同様にきちんと剪定を行わなければ、美しく多くの花を咲かすことができません。

 

その重要な剪定の時期についてですが、しだれ梅は、花の咲いた枝の先から新しい枝が伸びていき、その新しい枝に翌年の夏季に花芽をつけるものです。そのため、花芽のはっきりしない夏頃に剪定を行うと、次の年には花が咲かなくなってしまいます。

 

そのため、花芽が芽吹いていない11月から1月のあいだに剪定を行います。花芽を肉眼で確かめながら、慎重に枝を切っていきます。

 

よく知られているように、しだれ梅はあちらこちらに枝を伸ばしていくものです。あまり長すぎると逆に格好がつきませんので、少し切りすぎかな、と思えるくらいに剪定してよいでしょう。樹形を整わせるように剪定していき、目処がついたら切り口に癒合剤を塗り、病気や最近の侵入を防ぎます。

 

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しだれ梅の枝が伸びすぎていたり、もつれ合っているような枝があれば、6月から7月のあいだに間引いていきます。鉢植えの場合には、花が終わったら剪定を行っていきます。鉢植えの場合には、特にととのった樹形が維持できるように剪定を行いつつ、新しい枝の芽は取り除かないように十分に注意します。

しだれ梅の剪定方法

しだれ梅の花が咲かない、その理由は?

せっかく買ったしだれ梅の花が咲いてくれない、という方は結構おられるようです。きちんと開花の時期に綺麗に花を咲かせるためには、注意するポイントがあるのです。

 

花の咲かない一番多い理由が、剪定の仕方を誤っているというものです。

 

そもそも梅という品種は、芽を出す生育力がとても強いものです。そのため放っておくと、どんどん芽が出て枝が育ち、逆に雑な印象となって美しくなくなってしまいます。それを防ぐ為に剪定は必須なのですが、そのやり方に注意が必要なのです。

 

庭木の品種の多くは、花の終わったあとに剪定を行います。けれども梅は花の終わったあとすぐに剪定を行うことによって、花が咲かない原因となりがちです。

 

その理由は、梅には芽が二種類あり、花芽と葉芽といいます。このうち花芽は翌年花を咲かせるために残さなければならないのですが、この花芽だと確定されないうちに切ってしまうと、葉芽に変わってしまう、というものなのです。

 

花芽として確定するのは、7月から8月のあいだとされています。そのため、しだれ梅の剪定はこの時期まで待ち、花芽であることが確定されたと確認できてから行う、ということが重要なのです。