紅葉する木育てやすい低木おすすめ10選

低木

美しく紅葉する落葉樹を庭に植えれば、鮮やかな紅葉を間近に楽しむことができます。

落葉広葉樹には大小さまざまな紅葉する木もありますが、茶色に近いものや葉の形があまり美しくないものは庭木として楽しむなら意味がありません。

そこでこの記事では、育てやすく庭木として紅葉する木の中でも特におすすめの低木をご紹介します。また、上手な紅葉のさせ方もご紹介します。

紅葉する木と紅葉しない木

主に「落葉樹」と呼ばれる樹木は、秋から冬にかけての過程で、葉を赤や黄色に一変させます。カエデやイチョウなどは紅葉する木の代表的な樹種です。

一般的に樹木の葉の色づきを「紅葉(こうよう)」と呼びますが、正確な名称は色の変わり方によって異なるようです。

紅葉(こうよう):秋の葉は赤くなる。・黄葉(こうよう):黄葉は黄色になる。・褐葉(かつよう):茶色の葉は茶色になる。

紅葉しない木ってどんな木

一般的に、常緑樹に属する樹木は、紅葉しないけないようです。

しかし、「常緑」とは実は「色が変わらない」という意味で、常緑樹は古い葉の色を変化させます。

一気に色が変わる落葉樹とは違い、常緑樹の葉は寿命が長く、ローテーションで色が変わっていきます。

色づいた古い葉の上に緑の若い葉が生えるので、常に緑があるように見えるのです。

美しく紅葉をさせるには

庭木の紅葉を美しくするは、日光に当てることが大切です。

一日中暗い日陰の場所では、周囲よりも紅葉が遅れ、中途半端な紅葉になりがちです。

温度や湿度も大切だと言われていますが、一番コントロールできるのは日照時間です。

しかし、鉢植えは夏場に暑すぎたり乾燥しすぎたりして、葉先が枯れたりすることがあります。

これはちょっと見苦しいので、真夏の炎天下で育てている木には気をつけましょう。

オタフクナンテン

ナンテン(学名:Nandina domestica)とは、メギ科南天属の常緑低木です。

オタフクナンテン(葉がやや丸みを帯びていることからオカメナンテンとも呼ばれる)は、葉が真っ赤になりやすいこと、実がならないこと、高さが50cm程度であることから、庭木や街路樹としてよく使われています。

葉は最初は緑色ですが、冬が寒くなるにつれて赤や黄色、オレンジ色に変化していきます。

変化する色が美しく、冬の庭のアクセントとして庭に使う人も多いです。

ガマズミ

ガマズミ(学名:Viburnum dilatatum)は、山地などに生育するガマズミ科、ガマズミ属の落葉低木です。

落葉広葉樹で、高さは2~4mになる。

秋に赤く熟した果実を薬用酒として利用することもある。

花期は5~6月で、1年枝の先に拡散花序をつけ、小さな白い花を多数つける。

春に花、夏に濃い緑の葉、秋に赤い実、冬に紅葉する。ガマズミは四季を通じて美しい。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ(学名:Enkianthus perulatus)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木である。

枝の形が、かつて夜間照明に使われた灯台の脚に似ていることから、「ドウダン」が転訛して「ドウダン」と呼ばれるようになった。

落葉広葉樹で高さ3m程度までの生長。庭木として非常に一般的で、庭に植えられている。

花期は葉が出てから約1週間後(4月上旬~5月中旬)です。

花は白色で鐘形、大きさは5mm程度。葉はほぼ菱形。

根が浅く乾燥に弱く、新緑・開花・紅葉とそれぞれの季節に見ることができる。

紅葉は、寒い地域では10月中旬から11月上旬、暖かい地域では11月中旬から12月中旬に、真っ赤に染まるのが特徴です。

サンショウ

サンショウ(学名:Zanthoxylum piperitum)は、ミカン科サンショウ属の落葉低木です。別名「ハジカミ」とも呼ばれる。

和名のサンショウは、香りや辛味を意味する「椒」の字に由来するとされ、山の果実は香りや辛味があることから「サンショウ」と呼ばれるようになったと考えられています。

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樹高は1~3メートル(m)程度で、5メートル程度まで成長する。

花期は晩春(4~5月頃)で、枝先の葉腋に黄緑色の小花を多数つける。

秋には赤い実が熟し、環境によっては実が熟す前に黄葉し、樹皮や果皮は生薬として利用される。

ブルーベリー

ブルーベリーは、スノキ属シアノコカス節に分類される低木の果樹です。

落葉または半常緑で、寒冷地では冬に葉を落としますが、温暖な地域では葉を残します。

成木は高さ1.5~3mで、春にドウダンツツジに似た白またはピンクの鐘状の花を咲かせ、その後、長さ0.5~1.5cmの青紫色の小さな実をつける。

ブルーベリーには6つの系統がありますが、食用として重要なのは3つの系統の種類です。品種は数百種類ある。

色鮮やかな紅葉が特徴で、葉が重なる陰の部分は黄葉に紅葉するようです。

シモツケ

シモツケ(学名:Spiraea japonica)は、バラ科シキミ属の落葉低木です。

高さ0.2~1mの高さに生長する低木で、日本、朝鮮半島から中国北西部の温帯に分布します。

魅力的な葉色を持つ種類や、美しい花を咲かせる種類もあり、育てやすい木です。

花期は5~8月で、多数の花を咲かせます。

葉は11月から12月にかけて気温が下がると真っ赤に紅葉します。

マユミ

マユミ(学名:Euonymus sieboldianus var.sieboldianus)は、ニシキギ科ニシキギ属の木本類である。落葉広葉樹の低木または小木である。

マユミの名は、かつてこの木から弓が作られたことに由来するといわれます。

花期は晩春から初夏(5~6月)で、花は淡い緑色で目立たない印象です。

果実や種子、紅葉などで庭木として人気があり、盆栽に仕立てられるこもある。

果実には毒があるが、春の新芽は山菜として利用される。

ニシキギ

ニシキギ(学名:Euonymus alatus)は、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木です。

落葉広葉樹で、高さ2〜4mに生長し、初夏(5~6月)に淡い黄緑色の小さな目立たない花を咲かせる。

庭木や生け垣、盆栽として用いられることが多い樹木です。別名カミソリノキとも呼ばれることがあります。

秋の紅葉は見事で、ニッサ・スズランノキと並んで世界三大紅葉樹のひとつに数えられている。

ナツハゼ

ナツハゼ(学名:Vaccinium oldhamii)は、日本各地の山地や丘陵地に生えるツツジ科スノキ属の落葉低木です。

高さ1.5~3mになり、5~6月に花を咲かせます。新枝の先端に長さ3~4cmの下向きの花を無数に咲かせます。

ハゼノキのような紅葉が夏に見られることから名づけられた。

夏季の真っ赤な葉の紅葉は、庭に豊かなコントラストをもたらしてくれるようです。

8月以降は葉が薄くなりますが、11月の深秋には再び赤く染まります。

メギ

メギリス(学名:Berberis thunbergii DC.)は、メギ科メギ属に分類される落葉低木です。

落葉広葉樹で、高さは2m程度まで生長し株立ちである。

メギの名は、茎や根を煎じて目のせんがん剤(目木)に用いたことに由来する。

果実は真っ赤に熟し、アルカロイドの一種であるベルベリンを含む。秋には赤く熟した果実と紅葉が美しく冬には果実が残るようです。