センリョウ(千両)は、高さ50~80cmになるセンリョウ科センリョウ属の常緑低木で、花の少ない12〜3月に赤く熟した実をつけます。
冬の縁起物である千両は、赤や黄色の実はとてもきれいで、生け花やお正月飾りによく見られ繁栄の木として人気があります。
それはどのようにセンリョウ(千両)の特徴や育て方について説明していききます。
センリョウ(千両)の育て方 鉢植えの植え替え
千両を鉢に植えていると、株が大きくなり根詰まりを起こします。根詰まりの症状としては、以下のようなことが起こります。
〇鉢の底から芽が出ている
〇葉の色が黄色がかっている
〇水切れしやすい
〇実の周辺の葉が落ち始めていたりしている
〇新芽が地面からでてこない又は出てきても小さい
植え替えようとしても、いつ植え替えするのがいいのかわからない・・・千両の植え替えの最適な時期について説明します。
植え替えすのに最適な時期
根詰まりを防ぐためには、2〜3年に1回、4月から5月または9から10月に1回、現在の鉢よりも一回り大きな鉢に植え替えするといいでしょう。植え替え手順は植え付けと同じです。
あまり千両を大きくしたくなければ、根茎を短く切って土だけを交換してそして元の鉢に植え直してください。
千両の剪定時期と方法
基本的にセンリョウ(千両)の剪定はほとんど不要です。放置状態でも自然樹形のまま形が整っているのであれば、問題ありません。
しかし、成長した株の枝が実の重さなどで垂れ下がることありますのでそのような場合には根本より切り取りましょう。
また、株が大きく成長してくると地面から数多く枝が出て密集する場合がありますこの場合には、病害虫などの発生の原因になりますので、風通しを良くするためにも、古い枝から根元より間引くと綺麗になります。
枝があまり多く枝分かれする傾向がないので、枝を根元から切り、根元からの枝の数を減らす剪定がお勧めです。
センリョウ(千両)の剪定時期は12月~1月で、3月なども強剪定をしなければ大丈夫です。
実のついた古い枝や3年以上経った枝には実はなりませんので根元より間引きそして、若い芽を成長させることによって成長サイクルをよくしましょう。
千両の育て方花が咲かない・ 実がつかない・実がおちるのはなぜ?
センリョウ(千両)の花が咲かない・ 実がつかない・実がおちる原因について考えてみたいと思います。
〇日当たりの良い場所に植えている
センリョウ(千両)は日陰を好む植物です。光の強いところや日照時間の長いところだと結実しないことが多く結実しても実が落ちますので、日よけや木の根元などにうえるなどして予防できます。
〇花は咲いたが実がつかない
花が咲いたが実を結ばなかった場合は、日差しが足りないか水が不足している可能性があります。 また、天候要因として花の開花時期に雨などによって花粉が洗い流され、実ができなかった可能性があります。
〇病害虫によるもの
6月頃の開花時期にボトリチスまたは他の病気にかかって花が赤くなる前に花が落ちることがよくあります。
雨季と重なり、開花期には病気にかかりやすくなるため、ある程度の消毒が必要です。
〇実腐病(ミグサレビョウ)によるもの
センリョウ(千両)などに発生しやすい実腐病(ミグサレビョウ)とは・・・。半日蔭を好むセンリョウ(千両)もあまりにも日光が当たらない場合にこの実腐病(ミグサレビョウ)にかかかる恐れがあります。
水を媒介して感染して、胞子などを飛散させて感染を広げます。実腐病(ミグサレビョウ)にかかると、花が結実する前に落ちたり、結実しても腐って落ちてしまいます。
対策としては、もう少し日当たりをよくする、したからの泥はねのないとところに植えることです。
〇鳥が食べる
赤い果実と赤い花は「鳥」に食べられるように赤くなっています。 鳥は赤に惹かれるという性質を持っています。
同時に赤い実をつける植物はたくさんありますが、センリョウ(千両)の実は鳥にとって「甘くておいしい」のです。
〇栄養素が足りてない
肥料については、それほど心配する必要はありませんが、あまりにも土が栄養不足の場合には、リン酸カリ分の効いた肥料を与えるといいでしょう。
〇風のとおりが悪い
うまく風が循環していない場合、花のつぼみが病気になり、それらが原因で実がならなかったり落ちたりすることがあります。そのようにならないためにも株の風のとおり7をよくする剪定をするといいでしょう。
〇霜があたった
寒さに弱いセンリョウ(千両)は霜に当たると葉が黒くなります。当然、実も落ちます。冬には、霜に当たらない場所で管理する必要があります。
霜に当たると、来シーズンは花が咲かなくなり、実も成りません。とにかく霜にあてないことが重要です。
〇株が若い
センリョウ(千両)は植えてから約3年で花を咲かせて実を結びますが、 3年間はあくまで目安であり、環境によってはさらに時間がかかる場合があります。
〇鉢の根詰まり
鉢植えの植物の場合、根が詰まると葉が暗くなり枯れて乾燥します。 直射日光の下に置いていないのに、葉が黒くなるなら根詰まりです。対策としては、大きな鉢に植えるか、地植えすることによって回復することができます。