剪定鋏や刈込み鋏の研ぎ方について

庭木の手入れ

剪定鋏はその名の通り、剪定するための鋏ですが、使い込んでいくと切れ味が悪くなるため研ぐこと大切です。研ぎにくくなってから強引に使用すると鋏の寿命を縮めてしまう恐れがあるので、可能であれば切れ味が悪くなる前に研いでおきたいところです。

剪定鋏の研ぎ方

剪定鋏を研ぐためにはまず分解をします。分解をせずに研ごうとしても満足に研ぐことができず、怪我をしてしまう原因にもなりかねないので注意が必要です。

 

分解するにはまずストッパーを外して刃を開かせた状態でバネを縮ませます。

 

片側から徐々に外しますが、バネを取り外した後は安全面を考慮してストッパーをかけておくことがポイントです。

 

ネジの裏面にはナットが付いているので、先にナットを外してからネジを緩めてバラしていきます。ここまでやるとほぼ分解は完了です。

 

刃が外れたらいよいよ研いでいきます。刃の表面の角度に砥石を当てて、じっくりと研ぐのが重要なポイントです。

 

あまり慌てて研いでしまうと刃への力が偏って変形してしまう恐れがあります。刃の全体に均等な力がかかるように研ぐことが大切です。

 

カマ刃とも呼ばれる下の刃も同様に表面から研いでいきます。カマ刃は少し曲がった形状をしているので、その形状に逆らわないように慎重に研ぎます。刃に平行に研ぐイメージです。

 

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この研ぎ方は市販のハサミにも使えるので覚えておくと便利です。

刈込み鋏の研ぎ方

刈込み鋏においても研ぎ方に大きな差はありません。ただ、刈込み鋏は刃先が長く、硬い木を切る機会が多いので特にお手入れが重要となっています。研ぐ際には砥石だけでなく、椿油などを用意しておくとより一層綺麗に研ぐことが出来ます。

 

取り外すためにはメガネレンチなどがあると便利です。まずは小刃から研いでいきます。研ぐ時には刃の厚い方から薄い方へと研ぐのがポイントです。

 

小刃を研ぐとカエリと呼ばれる尖った部分が出てきます。これを裏押し作業で取り除くことで元の切れ味を再現することが可能です。

 

カエリを取り除くために裏押し作業をしすぎてしまった場合は再度研ぐことで修正できます。この小刃研ぎと裏押し作業のバランスが重要となります。研ぐことに慣れてきたらカエリを利用して二段刃にすることで耐久力をアップさせることが可能です。

 

ただし、耐久力と引き換えに切れ味が落ちてしまうこともあることに注意が必要です。仕上げに椿油を使用することで刃の品質を長持ちさせることが出来ます。定期的に研ぐ習慣をつけておくことが大切です。

剪定鋏・刈込み鋏を分解しないで研ぎ方。