サルスベリとは中国を原産とし、開花期が7月から10月ごろと夏を代表する花木です。
漢字で書くと「百日紅」になり、樹高は2mから10mになります。春に枝が伸び、その枝の先端に夏から秋にかけて白やピンク色の花を咲かせます。花びらは6枚でフチがレースのように波打っているのが特徴的です。
サルスベリに多い病気の原因になる害虫は・・・
サルスベリに多い病気の一つにスス病がありますが、これはアブラムシやカイガラムシが発生し、それらの害虫が出した排泄物で菌が増殖する事が原因です。
そのため、発病前に害虫を駆除しておけば発生を抑えられます。アブラムシは非常に種類の多い害虫で、サルスベリに限らず庭木や花木全般に付きます。新芽や新葉から汁を吸って植物を弱らせます。
効果的な薬剤はなにがいい・・・の
薬剤に弱いので、多く発生する春から初夏、秋に殺虫剤を散布しておくと効果的です。貝殻のような殼に覆われている姿が特徴的なカイガラムシも、アブラムシと並んでサルスベリなどの樹木に発生しやすい害虫です。
しかしアブラムシと違って薬剤が効きにくく、大量に発生してしまうと駆除が難しくなります。そのためマシン油乳剤や石灰硫黄合剤を冬の間に散布して予防しておく必要があります。春から夏にかけての発生初期は幼虫なので、その場合はMEP剤やカルホス乳剤が効果的です。
樹木も人間と同じで、健康な状態であれば病原菌や害虫にそう簡単に負けたりはしません。そのため、普段から樹木にあった立地や施肥、水やりを行う事が大切です。
人間と同じ早期発見で治療・駆除しましょう
樹木の病気や害虫は早期発見して治療・駆除すれば被害が抑えられます。一般的にある程度被害が広がってしまうと、対策は困難となるため、日頃から樹木を観察しておくと異変をすぐに発見して対処できます。
特定の病気や害虫の発生時期は気温や天候によって同じ時期に現れるので、あらかじめ薬剤を予防撒布しておくのも樹木の健康維持に役立ちます。
カイガラムシがついてしまったら大変、早い対策を
比較的カイガラムシは風通しの悪いところにつきやすいので、枝を抜いてよく日光が入り込む風通しを考えた剪定は必要になりますね。
カイガラムシはついてしまうと防除が困難な害虫ですから、早目早目の対処をするといいでしょう。このカイガラムシは幼虫の時期(5〜7月)は薬剤に弱い為この時期に駆除するといいでしょうね。
薬剤としては、以下ののようなものがあります。
カルホス乳剤 オルトラン水和剤 ベニカX乳剤 アクテリック乳剤 スミチオン乳剤 マラソン乳剤
どうしてもカイガラムシがついてしまった場合は、枝を切り取る、手で取る、などの方法がありますのでこうなると大変ですからね。