日本を代表する花といえば桜です。しかしどんな種類があるのか、またその寿命がどれくらいなのかご存知でしょうか?
ソメイヨシノ
目黒川のソメイヨシノ
まずはソメイヨシノです。全国の桜の名所の約8割はソメイヨシノを植えていると言われています。
花びらが5枚あり、咲き始めたときの淡い赤色が満開に近づくに連れ徐々に白くなるのが特徴です。ソメイヨシノは種子で育つのではなく人の手によって繁殖しているので、自生するということはありません。
開花時期は九州や中国・四国地方で3月中旬頃、近畿・東海・関東地方で3月下旬頃、東北地方で4月上旬頃、北海道で4月下旬頃です。
そんなソメイヨシノの寿命は人工的に繁殖しているため、基本的にはありません。ですが人の手が加えられなければどんどん弱っていき、60年も経てば枯れてしまうだろうと言われています。
ヤマザクラ
吉野山のヤマザクラ
次にヤマザクラです。こちらは野生種と呼ばれ、平安時代の和歌にも詠まれているほど古くから日本の野山に自生しています。
人工のソメイヨシノと野生のヤマザクラは対照的に見えますが、その見た目は見分けがつかないほど似ています。
オオヤマザクラというものもあります。ヤマザクラと違うのは、名前の通りヤマザクラより花や葉が大きいことと色が淡い紅色なところです。ソメイヨシノともその色ではっきり見分けがつきます。
ヤマザクラの寿命は一般的に200~300年と言われていますが、中には500年を超えるものもあります。
ヤエザクラ
次に八重桜です。よく聞く名前ですが、これは八重咲きになるものの総称で品種ではありません。
ヤマザクラやソメイヨシノに比べて咲く時期が遅く、ソメイヨシノが散るのと同じ時期に咲き始めます。
早咲きで有名なのが河津桜です。1月下旬頃から咲き始め、3月上旬頃まで長く見ることができます。ソメイヨシノに比べ、桃色が濃くはっきりとして出るのが特徴です。
フユザクラ
では一番遅咲きなのはというと、秋に咲くものがあります。実は春にも咲いている二度咲きになるのですが、フユザクラなどがそれにあたります。
フユザクラは春は4月上旬頃から咲き始め、秋は10月から12月頃まで咲いてます。
エドヒガン
樽見の大桜エドヒガン
寿命が一番長いと言われているのはエドヒガンです。平均で500年以上、日本で一番古いものは樹齢2000年を超えるとまで言われています。エドヒガンは3月下旬頃から咲き始めます。
桜は世界的にも日本の象徴と言われるようになってきました。その種類や寿命などを知り、今までと違った視点でお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。