レモンは日本でも多く知られているフルーツの1つです。
そしてレモンは家庭菜園で自分で育てることもできるもので、実際に鉢植えで苗が売られています。
ただレモンの木を植えたのに、枯れてしまったというケースも多いです。
ここではレモンの木が枯れる原因と対策についてまとめていますので、なかなかレモンの木が育てられないと
いう人は参考にしてみてください。
レモンの木が枯れる原因①…気温が低い
レモンは温かい地域で育つフルーツです。
そのため寒さには弱く、地域によっては気温が低すぎて枯れてしまう可能性は少なくありません。
また冬場になるとさらに枯れてしまう危険性が高くなるので、気温が5℃以下になるような地域ではしっかりと寒さ対策をしないといけないでしょう。
ちなみに霜が降りてしまうと枯れてしまう可能性が高くなるので、庭にレモンの木を地植えしている人は特に注意が必要です。
地植えしているレモンの木の寒さ対策としては、一般的に以下のやり方を試してみましょう。
★木と葉の対策…寒冷紗などで覆う
★根の対策…木の根元にわらを敷く
レモンは鉢植えで育てる人もいるでしょうが、鉢植えなら室内に入れれば寒さ対策は万全というわけではありません。
窓際に置いた場合昼間は暖かくても夜は冷えてしまうこともあります。
そのため、冬場でも寒冷紗を使って、夜は窓際から移動させるか窓に冷気を遮断するものを設置したほうがいいでしょう。
またリスボンや璃の香などは寒さにも強いので、寒い地域でレモンを育てるならこういった品種を選ぶのも1つの方法です。
レモンの木が枯れる原因②…病害虫
レモンの木はいろいろな病気や虫が発生してしまいます。
それらの病害虫によってレモンの木が枯れてしまうことがあるので十分注意しましょう。
レモンの葉に発生する虫としては以下のようなものがあります。
★アオムシ
★ハダニ
★ハモグリガ
★アゲハチョウ
これらの虫はレモンの葉を食害しますので、定期的にチェックして殺虫剤などで駆除しましょう。
またレモンの木自体が枯れてしまう原因になる虫としては、ゴマダラカミキリがあります。
ゴマダラカマキリは1年から2年にわたって、枝や幹の中を食害してしまうので放っておくと確実に木が枯れてしまいます。
ゴマダラカミキリが発生していると、レモンの木の根元に木屑やおがくず状の糞があるのでチェックしてみましょう。
ゴマダラカミキリは木の中に相当数の卵を産み付けますので、その卵もしっかり駆除しなければいけません。
そして葉や実が落ちたり、歯に斑点が出るようだとカイヨウ病の可能性もあります。
特に害虫によって葉が傷ついている場合にはカイヨウ病になりやすいので、特に注意してチェックしてみましょう。
レモンの木が枯れる原因③…根腐れ
レモンの木が枯れてしまう原因の1つには根腐れがあります。
根腐れとはその名の通りレモンの木の根っこが枯れてしまっている状態で、そのまま放置していると幹まで枯れてしまいます。
根腐れの原因は酸素不足で、鉢植えを買ってきたまま使っているとそのリスクが高くなります。
1年目はいいですが2年目以降は一回り大きな鉢に植え替えたほうがいいでしょう。
またレモンを育てる時には粒子の大きめで水はけのいい用土を混ぜたり、時期を見て入れ替えをするといいでしょう。
レモンの木が枯れる原因④…水分不足
レモンの木が枯れてしまう原因の1つとして水分不足も考えられます。
レモンは水分が重要な植物で、鉢植えのレモンの場合には1日に1回しっかりと水やりが必要になります。
特に夏場は葉っぱからの蒸発も多いですから、鉢植えの場合でも1日2Lくらいは水をあげないと、夕方には枯れてしまうこともあります。
冬場はあまり水をやらなくてもいいのかというとそうでもなく、冬でも1日1Lくらいは必要です。
ほかの植物だと、1日や2日水をやらなくても枯れることがありませんが、レモンは枯れてしまう危険性があります。
せっかくの苦労がわずか数日の水分不足で実がならなかった、なんてことも考えられます。
ですので、レモンの木を育てる時には絶対に水は切らさないようにしないといけません。
特に夏の暑い日に葉っぱが黄色くなってしまい、落ちてしまうようなら水不足の可能性が高いです。
これは鉢植えに限ったことではなく、地植えの場合でも雨が降らず乾燥しやすい土地だと水不足になる危険性は十分にあるので注意しましょう。
レモンは苗木で購入しよう
レモンの木は種から育てることも可能で、種から育てたほうがよく育つともいわれています。
ですが、種からレモンを育てると、実ができるまでは約3年、大きな実を育てるとなると約5年かかるといわれているので、そこまで根気のある人はそんなにいないでしょう。
ですので、早く実をならせたいのであれば、苗木で購入することをおすすめします。
まとめ
このようにレモンの木は育て方次第で枯れてしまう可能性がある植物です。
そもそも温暖な地域で栽培されるものですから、日本の地域によっては生育にそぐわない場合も少なくありません。
ただここで解説したいくつかの原因と対策をしっかり行えば、立派に育てることも可能ですから試してみるといいでしょう。