レモンの木鉢植えを室内で育てるための6つのポイント

果樹

レモンの原産地は意外にもヒマラヤの東部です。レモンの木は特徴として、3メ-トルの高さにも成長し枝に棘があることが挙げられます。

 

花は白かピンク色をしており、強い香りを放ちます。果実は誰もが知るようにラブビ-のボ-ルのような紡錘形をしています。

 

果実の先には突起が見られ、これは乳頭と呼ばれていることをご存知でしょうか。

 

実は最初は緑色をしていますが、熟すにつれて黄色に変わります。最近ではレモンと言っても他の柑橘類と交雑した品種も現れ、香りや料理のアクセントとしても重宝されるようになりました。

 

そんなレモンの木の鉢植えを室内で育てる6つのポイントをご紹介します。

レモンの木を鉢植えで育てる際の土選び

レモンの木を鉢植えで育てるには、土選びが重要になります。

 

一般的に地植えの育て方だと水はけの良い砂地に植えますが、鉢植えだと水はけが良すぎるとすぐに根本が乾燥してしまうので避けるのが賢明です。

 

鉢植えの場合は、野菜や高山植物を育てるのに適している腐葉土を選択するようにしましょう。

 

腐葉土の場合、落ち葉などが土に混ざり込んでいて長時間水を蓄えられる性質があります。また栄養素も多く含まれているので、肥料を与えずとも植物が順調に生育していくのも魅力ポイントといえます。

 

レモンの木の場合、温暖な気候が適している植物なので、外気温が下がる冬場は鉢植え全体をビニールで覆う必要があります。

 

この時、腐葉土は先述したように水を蓄えられる性質があるため、霜柱ができる可能性が高くなります。

 

レモンの木にとっては霜は大敵となるので、鉢植えの表面には不織布を被せて霜ができないようにしてから全体をビニールで覆うと冬場でも屋外で育てられます。

レモンの木の鉢植えの植え替え時期と方法

レモンの木の鉢植えを植え替えるのに適した時期は3月下旬~4月中旬の気候が温暖な時期です。

 

レモンは寒さに弱い植物ですから、決して寒い冬の時期には植え替えないように気をつけましょう。根詰まりを防止するためにも数年に1回は植え替えたいものです。

 

植え替える際に必要なものは、一回り大きめの植木鉢と果樹用の培養土です。余裕のある方は赤玉土と腐葉土を混ぜて自作してもいいでしょう。

 

市販の培養土よりも苗の成長を促すことが期待できます。植え替えるときに長すぎる根があればあらかじめカットしておきます。

 

軽石を敷いた植木鉢に軽く土を入れ、まんなかに苗木を置いたらその周りに残りの土を隙間なくいれていきます。

 

しっかりと苗が固定できたらたっぷりと水をあげ、背の高い苗木の場合は折れないように支柱で支えます。

 

レモンはほとんど農薬をしなくても問題がないため、育て方も比較的簡単です。日当たりの良い場所に置いて、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

レモンの木を健康に育てるための剪定の方法と時期

レモンの木を健康に育てるための育て方、剪定について説明します。

 

レモンの木を育てていると枝が伸びすぎたり数が増えすぎたりすることがありますので、3~4月中旬ごろに剪定します。

 

鉢植えは枝を左右交互に伸ばすように育てて最後は両端がとがった円柱形(紡錘形)になるのが理想です。枝が絡み合ったり伸びすぎたりしていたら内向きのほうから剪定します。

 

このとき、付け根から切り落とします。このときただ切り詰めるだけでなく、日当たりを配慮して剪定することが重要です。

 

レモンが実をつけるために必要なのが開花です。レモンは5月、6月、11月の3回、白く可愛らしい花をつけます。

 

ただ、新しい枝や花を増やしすぎて栄養を使いすぎてしまうと実が十分に育たないことがあります。これを防ぐため枝は適度に減らしておきましょう。

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蕾が多すぎる場合は間引きします。房状に着花するので、中心花を残して側花を間引きます。剪定をすることによって風通しが良くなり、病気や害虫を防ぐことができるのです。

レモンの木を鉢植えで育てる時の水やりのポイント

レモンは畑で育てる果物と思われますが、実は鉢植えでも育てられるほど育て方は簡単で、鉢植えでも実を収穫することが可能です。また、自宅でレモンの木を育てれば安全な無農薬のレモンを作ることが出来ます。

 

レモンは乾燥に強く、地植えの場合は根付いてしまえば水やりする必要はほとんどなくなりますが、鉢植えの場合は土が少なくて乾きやすいためこまめに水やりしたほうが良いようです。

 

春と秋は毎日たくさん水をあげます。夏はさらに乾燥しやすいので、乾燥を防ぐようにして一日に朝夕二回と水をたっぷりとあげましょう。

 

レモンは寒さに弱いため冬はぬるめのお湯をあげます。週に一回くらいが目安となりますが、量はそのままにしてあげる頻度を減らします。

 

どの季節でもそうですが、水やりするタイミングは土が乾いているのを確認してからにします。

 

レモンの木の水やり自体それほど難しくなく、育て方も簡単なので果物を育ててみたい方は育ててみましょう。

レモンの木鉢植えの場合の肥料の与え方

レモンの木の鉢植えのような柑橘類を育て方でまず知っておいてほしいのは、大量の肥料が必要だということです。それは枝がたくさんあり花を咲かせる回数が多いために、栄養がたくさん必要となるからです。

 

特にレモンの木は実をつけても熟すまでには時間がかかりますので、肥料がいっぱい必要になります。

 

レモンの木に適したのは化学肥料で香りはほぼ無臭なので、室内で育てても大丈夫です。化学肥料にも色々な配合量がありますが、お勧めは窒素10、リン酸10、カリウム10の配合率のものです。

 

3大要素にはそれぞれ役目があり、窒素には葉や茎を大きく育てる働きがあり、リン酸は花と実や根が育つのを助けます。

 

そしてカリウムには丈夫な茎と根を作る効果があるので、夏の暑さや冬の寒さにも耐えられる力や、害虫に抵抗する力を作ってくれるからです。

 

レモンの木の鉢植えには、年5回肥料を与える必要があります。鉢植えの場合は3月に植え替えるのでその時と、5、7、9、11月に与えるようにしてください。

 

レモンの木を寒冷地や寒い冬の中育てるポイント

柑橘類のひとつであるレモンの原産地はインド東部のヒマラヤで、耐暑性には強いものの耐寒性にはやや弱いという特徴があります。

 

レモンの木の育て方は日当たりの良好な場所に植え付けることが基本ですが、寒冷地の場合は地植えで育てるよりも屋内へ移動できる鉢植えの方が管理しやすくなります。

 

10月後半までは外置きで問題ありませんが、11月中旬を超えて気温が下がってきると葉が黄色くなり落葉してしまいますので、それまでには屋内へ移動させることが大切です。

 

屋内に移動させた場合は日中は日の当たる場所へ移動させますが、夜間で気温が下がってくる時間帯はなるべく窓から遠ざけて温かい暖房のある場所へ移動させるか、木全体を不織布で包むようにするのがおすすめです。

 

春になっても霜の心配があるため、5月中旬以降までは寒さ対策を施しておくほうが良いでしょう。

 

水やりは鉢の表面が白く乾いたらたっぷりと与え、肥料は3月と10月に有機質肥料か緩効性化学肥料を適量与えることが寒冷地や寒い冬の中でレモンを育てるポイントです。

レモンの木の鉢植えを室内で育てるポイントまとめ

レモンの木の鉢植えを室内で育てるには、鉢の置き場所・水やり・肥料を与える時期がポイントになります。レモンは寒さに弱いため冬場は暖かい室内は適していますが、実の収穫や株を元気に保つためにも、晴れた日は昼間だけでも外に出して日光に当てる必要があります。

 

春から秋にかけても同じように晴れた日は、直射に当てるようにすることです。

 

ただし、真夏の時期の正午くらいの日差しは強いので、面倒かも知れませんが朝と夕方に分けて外にだす必要があります。水やりは、土が乾いたらたっぷりあげるようにします。

 

水やりが苦手な方は、寒さに強いユーレカやマイヤーレモンなどの品種がおすすめです。レモンは、肥料をたくさん吸収する植物で、春に1回、夏に2回、秋に2回が目安です。

 

基本的には、暖効性の化学肥料ですが、秋の11月に2回目の肥料を与えるようにして、このときには即効性のある化学肥料を使うのがポイントです。これらの育て方のポイントを意識すれば、レモンの木の鉢植えを室内で育てることができます。