高級果物をイメージしたライチですが、果物栽培の初心者でも比較的容易に栽培できるようです。
ライチは、中国福建省から広東省、広西省までの中国を代表する熱帯果樹であるようです。中国ではレイシ(茘枝)と呼ばれいるようです。
ライチは洗練された甘さと香り楊貴妃が大好きだったという魅惑的なフルーツです。
そんななライチの木の育て方、栽培方法、品種、剪定についてご紹介します。
ライチの木の特徴
ライチの木はもともと、高さ10から20mになる常緑樹です。 鉢植えの場合ですと約1.5から2.0mの高さです。 葉は左右に羽状に並んでいる羽状複葉で対になっています。
葉の表面は光沢があり滑らかです。 若い葉は赤褐色で、やがて美しい緑色になります。 古い葉の先から茶色に落ちます。
5月ごろ、前年の枝の先にに小さな淡い緑色の花(径0.8~1cm程度)が咲きます。 雌雄同株異花で、雄花、雌花、両性花の3タイプに分けられます。
1つの花の配列に約500〜2000個の花が咲きますが、実を結ぶのはごくわずかです。
果実は球形で、約2センチから4センチの大きさで、肌は細かい鱗片状で、熟したときに緑色から赤褐色に変化しまが、手で取り除くのは簡単です。
果肉は白くて光沢があり、そしてジューシーで甘くて香りがよいです。 果実は7月から8月まで熟します。
ライチの木育て方
日本でライチを育てることもできます。
屋外での栽培の場合、北限は鹿児島県の大磯半島です。 江戸時代末期に薩摩藩の薬用植物園が造られたときに持ち込まれ、今も南大淀町の特産品です。
ライチは熱帯植物であるため、その耐寒性は非常に弱いです。 沖縄以外の日本では、冬を迎えることはできないようです。ですので、鉢植えの植物として管理し、冬は暖かい部屋で管理する必要があります。
冬の最低気温が0℃を下回ると、葉が落ちて木が衰えて花が咲かなくなります。
冬季の最低気温が0℃を下回る地域では、冬の鉢植えや室内への持ち込み、あるいは温室栽培が必要になるようです。
ライチの木は暑く湿気の多い場所をこのみます。4〜10月の生育期は風通しのよい日向に置くようにするといいでしょう。
若木の場合には、真夏の直射日光にあたると生育にも影響がでますので、半日陰に入れてください。
冬季には、最低気温が10°Cを下回ったときは、室内の日当たりの良い場所に置き室内で管理します。室内で管理する場合も、温度がある程度ある場所で管理しましょう。
ライチの木の用土と肥料、水やり
ライチは弱酸性土を好みます。 赤玉土6:ピートモス6:川砂2の割合で混ぜるのがいいです。あるいは、7:3の割合で、ホームセンターなどで販売している園芸用の土と鹿沼土を混ぜるのもいいです。
肥料は、生育期の4~11月に「化成肥料」や「有機肥料」などをあげましょう。 肥料中の窒素の量が多くなってしまうと花芽がつきにくくなってしまうことがあるので注意が必要です。
水やりに関しては、ライチは水を好みますので、鉢の土の表面が乾いているときは、水が鉢の底から出てくるように水を与えてください。 特に6月から7月にかけては、1日に2〜3回水をかけ、水が切れないように注意してください。
ライチの木の 品種
中国には数多くののライチの品種があります。 その中で、人気品種として、玉荷包(ギョッカホウ)や黒葉レイシ、妃子笑(プリンセスグリーンライチ)などがあります。
ドラゴンライチ(玉荷包)
ドラゴンライチはライチの中で最高品質のライチと言われています。 その肉質と高い糖度で有名です。 収穫時期は非常に短く、6月上旬からわずか1週間です。 したがって、収穫量は少なく、貴重な品種でもあります。
黒葉ライチ(黒葉荔枝)
黒葉ライチは、主に台湾で栽培されている品種です。シャキッとした食感が楽しめます。 もち米ライチよりは小さいですが、甘さは優れているようです。
糯米ライチ(糯米荔枝)
糯米ライチは品種改良されたライチです。 色は真っ赤で、サイズが小さく、糖度が多く、果肉が豊富です。糯米ライチという名前のとおり、もちもちした食感は、一度食べたら癖になる美味しさです。
ライチの木の仕立て方と剪定・植え替え
最初は自然な木の樹形になるように形を作ります。 剪定は通常、果実がなり始めるまで剪定はしません。
果実が収穫できるようになったら、収穫後の9月から10月にかけて、上向きに伸びる枝は根元で切り、重なっている古い枝と内向きに伸びる枝も剪定するようにします。
また、ライチの木は前年度に成長した枝に花芽が付きますので花芽をつけて翌年開花結実する枝を残します。
木の高さが約1mから1.5mなり植替え時期になったら、植替え時に好きな高さに切って小さくします。 5月から6月にかけては、日差しが中によく入るように混雑した枝などを剪定します。
植え替えについては、根が数年ごとに詰まる場合は、植え替えをします。
苗から育てて実が成るようになり植替えを繰り返し最終的には、鉢の大きさを8号から10号の鉢にします。
根は繊細であり、植え替えの際に少しでも損傷を受けた場合には枯れる可能性があるため、慎重に扱う必要があります。
私は鍋を壊さないようにできるだけ努力します。 植栽と再植栽の期間は3月下旬から4月までです。
植え替えは3月下旬から4月までに作業するようにし、根鉢を壊さないようにします。
ライチの木につく害虫は
害虫についてはそれほど心配する必要はありませんが、一般的にライチの木につく害虫として知られているのは、カイガラムシ、ハダニです。
これらの害虫に対して適切な措置を講じる必要があると考えられています。
方法として、害虫を防除するために薬を使うことができますが、最初は剪定して枝を抜いて風通しをよくすることで防ぐことができます。 また、葉水をかけるとでハダニの発生を防ぐことができます。
薬はカイガラムシには効果がないので、被害が少ないうちにハブラシなどで取ります。