まきの木が枯れるのはなぜ?考えられる原因をピックアップ

庭木の種類・知識

せっかく育てたまきの木が枯れてしまった、という苦い経験はありましたか。

自分ではきちんと育てているつもりでも詳しい原因がわからないままだと、同じことの繰り返しとなるかもしれませんよ。

まきの木が枯れる原因をピックアップしますから、失敗したくない人は参考にしてみてください。

・害虫被害には要注意

綺麗に育てようとしても害虫が発生すると、まきの木が枯れる原因となり得ますね。

まきの木を育てる場合、3種類の害虫には注意が必要です。

★マキシンハアブラムシ

★カイガラムシ

★キオビエダシャク

マキシンハアブラムシはアブラムシの一種で、この排せつ物が厄介ですね。

排せつ物が原因で木が病気になり、元気がなくなってしまう場合があります。

そのまま放置すると症状が悪化することもあるので、アリを見かけるようになったら危険信号だと思ってください。

実はアリはアブラムシの排せつ物が好きで、それを目当てに木に登ることもあるんです。

次にカイガラムシは木の栄養を吸収する害虫で、大量発生することもあります。

成虫になると殻ができて、簡単には駆除できないところが厄介ですね。

だけど幼虫や卵の段階なら、殺虫剤が効きやすいと言われています。

最後にキオビエダシャクだけど、幼虫が厄介です。

食欲旺盛や幼虫が葉をあっという間に食べてしまい、すぐに枯れてしまうこともあり得るからです。

幼虫なら木を揺らすと糸を出して降りてくるという特徴があるので、チェックしてみてください。

防除方法としては、以下のような薬剤がありますのでご参考までに。

アブラムシ

カイガラムシ

キオビエダシャク

・まきの木がかかりやすい病気

次にまきの木が枯れる原因として、ペスタロチア病というものがあります。

ペスタロチア病は糸状菌が原因で起こる病気で、ペスタロッチア病とも言います。

4月から10月にかけて発生しやすい病気です。

よく見られる症状は、次の通りです。

★症状が葉の部分に見られる

★灰褐色の小斑点ができる

★斑点が大きくなると同心円状病斑ができる

★病斑の輪郭が黒褐色に変色してその周辺は黄緑色に変色する

★病斑が古くなると小さな黒い点々ができる

★黒い点々から粘液が出る

そのまま放置すると景観に影響するので、問題のある葉はすべて除去する必要がありますね。

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この病気はまきの木以外にもイチョウやヒノキにも見られます。

殺菌剤で予防しましょう。

・水のやりすぎで根っこが腐ることもある

根っこの状態が悪くなることも、まきの木が枯れる原因となるかもしれません。

植物を育てるためには水は必要不可欠ですよね。

でも過剰にやりすぎると根っこが腐り、それが木の成長に悪影響を及ぼすこともあるから注意が必要ですね。

根っこが腐ってしまうことを、根腐れと言います。

植物は根っこから必要な栄養などを吸収するから、その部分がダメになると大変です。

根腐れを起こした木に肥料を与えても、効果は期待できないでしょう。

・根腐れを起こした場合の解決策は?

もしも可能なら、植え替えをおすすめしますね。

根っこに付着した土は丁寧に落として、根腐れの症状が見られる部分はハサミを使ってカットします。

その後に新しい土壌に植え替えして、しばらく様子を見ると良いです。

このとき重要なのは、土壌の水はけをなるべく良くしておくこと。

過剰な水やりは避けて、土の表面が乾いた後に与えることがポイントですね。

回復するまでは、肥料も与えないでください。

・メンテナンス不足にも注意した方が良い

最後に紹介するまきの木が枯れる原因は、育てる人が剪定をしないかやり方に問題があることです。

木の枝を切って形を整えたり通気性を良くするメンテナンスを、剪定と言います。

剪定をしないと枝や葉が伸び放題となって、景観が悪くなります。

もちろん景観の問題だけではありません。

余計な枝や葉が害虫に狙われたり、傷ができてそこから病原菌が入り込むこともあります。

・剪定にはメリットがある

まきの木の剪定には、次のようなメリットがあります。

★全体の景観を回復できる

★害虫が発生しにくくなる

★枝や葉が伸びたときの傷を予防できる

★採光が増す

★通気性が増し病気を予防できる

害虫対策ができて病気の予防もできるので、定期的に行うことが重要です。

自分の手で続けることが難しい場合は、剪定の実績があるプロの業者に依頼すると良いかもしれませんね。

まきの木が枯れるまとめ

まきの木が枯れる原因について、大きく4つのポイントをピックアップしてみました。

害虫や病気による被害は特に注意が必要で、気付いたときには手遅れという場合もあるかもしれませんね。

でもそのまま放置しても改善は期待できないので、なるべく早めに手を打っておくと良いです。

そして害虫や病気が起きてから動くのではなく、そうなる前にできることをしておきましょう。

定期的な剪定は予防にもつながります。

長い間放置した木を慌てて剪定しても、綺麗にデザインできないかもしれません。

剪定は頻繁に行う必要はないけれど、まきの木の場合は少なくとも年に2回は行うこと。

水やりも量に注意して、根っこの状態をこまめにチェックすることをおすすめします。