とても人気のあるガーデニング向きの植物です。オタフクナンテンはその名前は和風ですが、意外とイングリッシュガーデン等洋風のお庭にも違和感なく収まる点が大きな魅力となっています。
冬にはとても色鮮やかな紅葉を見せ、彩りの乏しい季節に華やかさと温かみを添えてくれます。そんなオタフクナンテンの剪定の方法と剪定時期についてまとめました。是非、参考にしてみて下さい。
グランドカバーの定番オタフクナンテンの生長は遅い・・
オタフクナンテンはいろいろな植物と併せて植え込んで楽しむ方も多く、お庭のグランドカバーとしては定番の部類に入ります。
冬場以外には瑞々しいグリーンカラーで周囲の植物の美しさを引き立ててくれます。またナンテンとは呼ばれていますが、樹木のナンテンとは異なり、実をつけることはありません。
オタフクナンテンの成長は非常にゆっくりとしています。その速さは一年におよそ10センチにも満たない程度であるとされています。ですから基本的にこの植物は頻繁な剪定を必要としません。
でも剪定したいオタフクナンテンの剪定方法は
最も勢いのあるシーズンでも、およそ50センチほどの、こんもりとしたグリーンの葉を茂らす程度なので剪定の作業は至極シンプルです。
成長していく過程で特に特に気になる細い枝(幹)を根元で切る(地際で切ります)だけで剪定作業は終了となります。
成長の遅れが見られる枝(幹)を根元からカットすることで、風通しが良くなりさらにほかの枝(幹)や葉の成長も促される効果があります。
そのほかの目立つ部分は形を整える程度で充分です。剪定をしなくても自然と丸みを帯びて全体がまとまって見える植物です(株立ち性)。
オタフクナンテンの剪定時期は
剪定時期は5月から梅雨入り前の季節が最適です。この時期から遅い成長ながらも、葉の一枚一枚がピンと上向きになり、グリーンも濃くなっていくので、それに併せて少し手を入れてあげると暑い夏も元気に乗り越えてくれますよ。
暑さや寒さにも強い、強健な植物です。病害虫の心配もほとんどありません。日陰でも変わらず生育しますが、あまり日光が少ないと紅葉に影響が出るので、その点は注意が必要です。
どのようなお庭にも似合うオタフクナンテンを上手に使う
グランドカバーや生垣、玄関先のアプローチに沿って植えると季節を問わず楽しむことができます。湿気を嫌うので水はけの良い場所に植えてあげましょう。水も与えすぎないように。
冬場は(北風などの影響で)乾燥し過ぎないように適度な頻度で水をあげてください。肥料は冬にゆっくりと作用するものを与えるだけで充分です。
どのような雰囲気のお庭にも似合うオタフクナンテン。お好きな植物と一緒に植え込んだり、シンボルツリーを取り囲むように植えるのも素敵ですね。