冬になるとこたつでみかんを食べるのは日本の文化といって良いでしょう。
現在も日本各地でみかんが栽培されていますが、このみかんを作るために相当な年月が必要だということはご存知でしょうか。
そこで今回は、みかんがどのようにオレンジの実を成らせるのかを見ていきます。
みかんはどの地域で作るのがおすすめ?
読者の中には、みかんを自分で作ってみたい、という方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、植物には寒さに弱いものや逆に暑さに弱いものがあるのも事実です。
そういった植物の特性を知らないまま栽培を行おうとすると、いつまで経っても実が成らないと無駄な時間を過ごしかねません。
そこで、まずはみかんに苦手な時期があるかを知りましょう。
みかんは品種にもよりますが、寒さには比較的強いです。
とはいえ、マイナス10℃を超えるような雪国ではなかなか生きていけません。
逆に耐暑性には強いので、温暖な南国で育てるのに適しています。
実際、日本でみかんがよく作られている地域というと、南に位置する和歌山や愛媛が挙げられるのがその証拠と言えるでしょう。
みかんは種からでも育てられる?
園芸店などに行くとみかんの苗木が並んでいます。
一方で、みかんの種はなかなか売っていません。
もっとも、店頭で売っているみかんの中に種はたくさんあるので、それを活用するのも良いでしょう。
種からみかんを育てることは不可能ではないです。
とはいえ、発芽してから大きな木になるまでは時間がかかり、3~4年経ってようやく一人前になるのがみかんです。
その間は、当然ながらしっかりと水をあげたり、日に当てたり、雨風から守ってあげないといけません。
もしこうした期間を待つのが嫌だという人は、苗木を買うのをおすすめします。
もっとも、中にはじっくりと愛情を込めてみかんを育てたいという人もいるでしょう。
その場合は、まずみかんを食べなくなる春頃にプランターに植えるのをおすすめします。
みかんは発芽率が高く、こまめに水を上げていればすぐに芽を出す植物です。
とはいえ、土の温度が暖かくないと発芽しないので、暑くなる5月頃を目指して栽培を始めるようにしましょう。
まえ食べた時に入ってたみかんの種から、芽が出てきたよ🍊✨
今のところ4つかな🌱
父に言ったら、みかんの木が欲しかったみたいで喜んでた😝笑
もうそろそろ土にいれてあげるべきなのかな。 pic.twitter.com/PyLOf3nBWo— ちぇる* (@Ranran_mai_) February 24, 2021
1ヶ月程度経ったら緑の芽が出てくるはずです。
そこから1年ほど経つと、みかんの木は50cmほどにまで成長します。
もっとも、まだまだ庭に植える時期ではありません。
そこから2年、3年と気長に木を伸ばしていく必要があります。
苗木からみかんを作る場合
店頭に売っているみかんの苗木はすでに発芽から3~4年ほど経っています。
なので、すぐに庭に植え替えても問題ありません。
植え付ける時期は種と同様春頃が望ましいです。
育成方法は一般的な植物と変わりありません。
肥料をこまめに与えるほか、水もしっかりとやって栄養をあげるようにしましょう。
大体みかんは芽を出してから5年ほどして実を付けると言われています。
おはようございます♪
先日、庭のみかんが食べ頃だったので子供と収穫🍊
もいだその場で皮剥いて食べる。8年前、今の家に住み始めた時に植えたみかんの木。小さかった苗木がいつの間にか自分の背丈より大きく成長。
毎年健康にこのみかんをもぎもぎ出来ることに感謝です😌🍵#お茶屋の日常 pic.twitter.com/QqUEvJfGIx— 味のさやま茶 野村園🍵 (@nomuraen) November 28, 2022
苗木の年数によっては、買ってから1年目で実を付ける場合もあるでしょう。
もっとも、この段階では数えるほどのみかんしか成りません。
テレビなどでは1つの木に20、30個のみかんが成っている光景がよく見られるので、それとのギャップにガッカリしてしまうでしょう。
もっとも、さらに年数をかけて育成するとたくさんのみかんができるので、これに関しても気長に待つ必要があります。
おいしいみかんを育てるために必要なこと
一般的に、みかんの収穫のピークは秋から冬にかけてです。
まだまだ育てたばかりで実も大きくないから、ということで収穫を疎かにしてしまうと木の健康に良くありませんから、忘れずにもぐようにしましょう。
冬の間はみかんの木の成長も緩やかになりますから、こまめに世話をする必要はなくなります。
しかし、3月頃になるとまた忙しい日々が始まるでしょう。
まずは剪定をしてみかんをバランス良く育てるよう配慮しなくてはいけません。
果実の成る木を剪定しないまま放置しておくと、下のほうの枝や奥の方の枝に太陽が当たらなくなってしまいます。
みかんにとって太陽は一番の栄養源ですから、あらゆる枝にまんべんなく日光が行き渡るようにしましょう。
発芽してから6~7年ほど経つとたくさんの実が成るようになります。
ただ、いっぱいみかんが食べたいから、という理由で実をそのままにしておくのはおすすめしません。
1本の木がたくわえられる栄養は限られています。
木にたくさんの実が成っていると全体に栄養が行き渡らなくなり、おいしいみかんができなくなってしまうのです。
なので、夏になったら実を間引いて、良質なみかんができるようにしましょう。
このようにすることで、秋から冬にかけて大きくておいしいみかんを食べられるようになります。
まとめ
みかんの育成はそこまで難しくありません。
だからこそ、日本中で育てられていると言えるでしょう。
一方で、たくさんのみかんが収穫できるようになるまでは相当な時間をかけなければいけません。
時間的な余裕がある人はぜひ育ててみてください。