オリーブの木は平和のシンボルと言われます。実から作られるオリーブオイルは美味で健康にもよいとされ、実はサラダ等の料理に使われ、オリーブの葉から作られるリースは人気も高く、また、独特な木目が特徴のオリーブの木は、まな板やキッチンツールなどに加工されています。
オリーブの木は地中海沿岸に自生している樹木で、本来日本の気候には適していないのですが今ではすっかり日本に馴染みの深い樹木となりました。
オリーブを育てる条件
オリーブの育て方については、それほど難しく考える必要はありません。日当たりがよく風通しのよい場所に地植えすれば殆どお手入れの必要もなく、どんどん成長してゆきます。ただし、こまめな剪定を行なわないと病害虫におかされやすいので注意が必要です。
気温的にはマイナス2-3度になっても堪えうるのですが、冬場の気温がそれを下回る地域、東北や北海道等の寒冷地域では地植えで育てることは難しいでしょう。
オリーブが実を付ける条件
では、オリーブの実をつけるにはどうすればよいでしょうか。オリーブの実は、全ての木に無条件に実るわけではないのです。
実をつける条件としては
■近い場所に2種類以上に品種を植えて育てること
■冬場は寒い場所(気温10度以下)に10日以上置くこと
以上の2点があげられます。
オリーブが花芽を付ける時期
オリーブが花の芽をつけるのは1~2月の寒い時期ですが、この時に10度以下の気温の中に置いておかないと花は咲きません。花が咲かなくては実をつけることはありませんので、十分注意してください。
オリーブの花は金木犀の花によく似たイメージでとても小さく目立ちません。とても可愛らしい花ですが、咲いている時期も短いので、5月頃になったら気を付けて見てみましょう。
室内で観葉植物としてオリーブの木を育てる場合は出来る限り窓際の日当たりのよい場所に置くようにしましょう。そして部屋をなるべく閉め切らないように注意し、常に風通しをよくするようにしてください。
できれば1日に2-3時間は外に出してあげると成長が促されます。実をつけたい場合は1月位から外に出しておくとよいでしょう。
オリーブに害を及ぼす害虫
オリーブに害を及ぼす害虫にはどんな種類のものが存在するでしょうか。
まず「オリーブアナアキゾウムシの幼虫」には注意しましょう。木の内部を食い散らしますので、あっという間に木が枯れてしまいます。
十分注意してください。
木の根元あたりに木の粉が落ちていたりしたら被害にあっている可能性があります。同じような被害を与える害虫として、「テッポウムシ」も存在します。
以上、気を付けることはいくつかありますが、癒しを運んでくれるオリーブの木をあなたも育ててみませんか。