オリーブを育てるのに注意する5つのポイントと育て方

オリーブの木

近年、観葉植物として、オリーブがたいへん人気です。冬でも鮮やかな姿を見せてくれる常緑樹で、家の顔であるシンボルツリーとしても高い人気を博していますが、育てるにあたっては注意が必要です。オリーブの育て方について、5つのポイントをまとめてみます。

オリーブを育てるポイント「一」

まず、土壌です。地中海原産の植物ですので、乾燥した土壌を好みます。地植えの場合は、なるべく水はけがよい場所で育てます。

 

また、酸性土壌を嫌い、アルカリ性土壌を好みますので、放っておくと土が酸性化しやすい日本で育てる場合は、植え付けの前、できれば10日から二週間ほど前に、土に石灰を混ぜ込むなどして土をアルカリ性に寄せておく必要があります。

オリーブを育てるポイント「二」

二番目は、水やりについてです。先ほど述べたとおり、地中海の乾燥気味の中で育つ植物ですので、乾燥には強いのですが、そうはいっても水分がないと生長が抑制されてしまいます。

 

年間を通じて、適度に水分を与えるようにしましょう。ほったらかしにして乾燥させすぎてもいけませんが、乾燥気味な環境を好む植物ですので、与えすぎも生育に悪影響を及ぼします。

オリーブを育てるポイント「三」

三番目は温度です。耐寒性のある植物で、逆に、寒さに晒さなければ花がつきません。そこで、冬も戸外で管理する必要があります。具体的には、10℃以下の気温に10日以上晒す必要があります。

 

ただし、-3℃までしか耐えられないと言われており、東北や北海道のような極寒地での越冬は難しいとされています。どうしても、という場合は、鉢植えで育てると移動が容易で管理しやすくなります。

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オリーブを育てるポイント「四」

四番目は果実についてです。オリーブと言えば実ですが、放っておけば勝手に生るというわけではありません。オリーブには、「自家不和合性」という性質があります。

 

これは、自分の花粉では受粉をすることが難しいという性質です。実の収穫も楽しみたい場合は、必ず二株以上、近い場所で育てる必要があります。

オリーブを育てるポイント「五」

五番目の注意点は、害虫についてです。果樹の中では害虫に強い木ですが、日本の固有種で、オリーブアナアキゾウムシという害虫には注意を払う必要があります。これは、モクセイ科の木の幹を内部から食い荒らして枯らしてしまう虫です。

 

予防としてはスミオチンを散布する方法がありますが、すでに卵を産み付けられていた場合にはあまり効果が見られず、虫がついていたら都度駆除をする必要があります。

 

内部に住み着いている場合には、根元におがくずが落ちていることがあるので、日ごろから注意深く観察しましょう。

 

また、この虫は湿気を好みます。下草などを植えてあると蒸れて湿度が高まって温床になるうえ、サインであるおがくずを見落とすので、下草は植えないほうがいいでしょう。