オカメザサの特徴は
日本原産のオカメザサは、背丈が1~2メートル程度にしか成長しないイネ科の常緑タケ類です。そして見かけが小さいものですから、オカメザサの名を持っています。
庭園に植栽される場合にはよくグランドカバーに用いられ、そもそも自生したものを見つけるのが難しいため栽培されたものが使われています。
オカメザサの特徴としては先程あげた低い背丈以外にも、葉が幅広く地下茎の節の間隔が短いことがあげられます。
つまり一般的によく見られるタケと違って節と節の間が非常に短いため、地面を覆い隠すように密集して生えるのです。また葉色が明るい緑であることも特徴のひとつであるとともに、刈り込みに耐えられ繁殖力も強く病害虫もほとんど見られません。
オカメザサの剪定(刈込み)の方法
オカメザサはイネ科の分類されている小型の竹で、一年中緑を保つ常緑の植物です。背丈は1.5mまで成長しますが、剪定で高さを調節することで低くできます。
剪定方法は道具を使用せずに行うのならば、葉の芯を指でつまんで抜くだけで十分です。こうすることで簡単にオカメザサの高さの調整が出来ます。
木バサミを使う場合は、好みの高さの位置に切ればいいのですが、切った後が棒状に残りがちなので、そうならないように葉のすぐ上の位置に剪定(刈込み)します。
刈込みバサミでする場合は葉の形を気にせずに、葉を刈込みつつ全体の外観に気を遣いながら剪定して仕上げます。
手入れ直後は切りすぎたような外観になりますが、2週間から4週間ぐらいで元の外観に戻ります。
オカメザサの剪定(刈り込み)時期はいつがいいの
樹木の剪定は基本的なことで、中でもオカメザサの場合は生命力が強く毎日のように広がっていくことから剪定をためらう人も多くいると言われています。
しかしこれを行わなければ見た目も悪くなるため、しっかり行う必要があるのです。オカメザサの刈込みの時期は地方にもよるためすべてが同じわけではありませんが、2月下旬から6月下旬か9月ごろが適しています。
これは2月下旬に新芽が出るためであり、成長が比較的落ち着くのが6月下旬だからです。
この時期からずれてもそこまで大きな問題はありませんし、ほんの少し手入れをするのであれば時期は問題になりません。ただし、特に12月から冬場の寒い気温が大きく下がる時期に剪定をすると枯れてしまうため注意が必要です。
オカメザサの育て方と栽培のポイント
オカメザサは竹の仲間に該当してきますが、他の笹よりも大きい特徴があります。
オカメザサの育て方は植え付けの時期から意識する事が大切です。植え付けの適期は2月から4月と9月から11月が該当してくるので、寒すぎず暑すぎない気温が求められます。
植える場所は半日陰から西日が当たらない所が良く、適度に湿度を保った土壌を用意する必要があります。
オカメザサは湿った状態の方が良いので、植え付けをする時に根を乾かさないように注意する事が大切です。
オカメザサの植え付けが完了した後は、土の表面が乾いた時にたっぷり水やりをすれば、上手な育て方を実現できます。
肥料は2月頃に有機肥料を与えると生育に良い効果がありますし、傷んだ葉は枝の根元から剪定していけば、綺麗な葉が更新されて出てきます。
オカメザサは繁殖力が強いので、適切な土壌で育てる事ができれば、余り手を掛けずに成長してくれますし、病害虫の対策も殆ど必要ないので、初めて育てる方でも安心です。
オカメザサをグランドカバーに・・根止めの処置って必要
オカメザサをグラウンドカバーにしようと考えている人もいるでしょう。しかしこの笹は樹高1メートルから2メートル程度まで成長するため、ほかの樹木の下などに植えるつもりでいる場合には適しません。
とはいえ広く空間のある場所に、グランドカバーとして利用するには良い植物です。またほかの笹と同様に成長が早く、植えた場所の気候や土などの環境が合っていた場合には放っておくとどんどん増えてしまいます。
地上の上に生えている枝や葉が伸びるのは勿論のこと、根もよく伸びていき、特に横方向へ伸びていくのがこの植物の特徴です。
そのためあらかじめ植えるつもりだった場所からはみ出して伸びていくことも少なくありません。
はみ出た葉や茎を刈り取るだけでは、すぐにまた次の茎や葉が伸びてくるので、あまり意味はないといえます。
土地の端より外まで出てきてもらいたくない場合には、あらかじめ根がはみ出さないように仕切り板を埋めておくなどの処置が必要です。
オカメザサを生垣にしたい注意点は
オカメザサは竹の仲間として分類されている植物です。国内であれば、ほとんど地域を問わず生育させることができます。
鮮やかな緑の葉が茂ることで知られていて、病害虫のおそれは少ないといえます。2メートル程度の高さまで伸びるので、生垣として植えるのもよいでしょう。
オカメザサを用いて生垣を作りたいとき、まず注意したいのは竹の仲間であるため、地下茎をどんどん伸ばして生長していく点です。
放置すると広範囲に広がってしまうので、根を伸ばしたくない方向には地面に仕切りの板などを埋め込んでおきましょう。
変色している葉を見つけたときは、枝の根元部分から切り落としても問題ありません。
生育が活発な植物なので、適した時期であれば大胆に剪定しても枯れることなく生長します。生垣作りのために植えた直後は、土壌が乾かないようにたっぷりと水を与えます。