せっかく憧れのマイホームを手に入れたならば、家の内装だけではなく庭に植える植物にもにもこだわりたいものです。
バラなどの華やかな色彩の花や、洋風の植物を植えてガーデニングを楽しむことも素敵ですが、日本には縁起のいい謂れの植物が沢山あるので、それらを庭木として庭に植えることもよいのではないでしょうか。
昔から縁起のよいといわれている庭木は
代表的なところでは、ナンテン・ヒイラギ・ツツジ・ユズリハなどがあります。
南天にはその名前から「難を転じる」に通じると考えられ、災難などからの魔よけの願いとともに、小さく多数連なった実が美しく花言葉には「良い家庭」という物があるので、新居に植えるのにはぴったりの庭木です。
ヒイラギはそのトゲトゲとした葉から邪鬼を退けると信じられている木です。
ナンテンとセットにしてヒイラギを家の北東・南天を南西に植えるとよいとされていますが、葉のトゲで車が傷ついてしまうことがあるので植える場所には気を付けましょう。
ツツジは春になるとかわいらしく鮮やかなピンクの花を咲かせる木ですが、一斉に咲いて一斉に散るのではなく次々と新しい花が咲く「続き咲き木」が語源となり、途切れることがないという意味で縁起が良いとされています。
同じように子孫繁栄の意味でユズリハも庭木として縁起がいいようです。「代を譲る葉」の名のとおり、春に新しい葉がでてくると前年の葉が譲るように落ちる姿から、途切れることなく代替わりがされていくように願って植えられてきました。
昔から縁起が悪いといわれている庭木は
反対に、縁起が悪い庭木という物も存在します。
フジ・ビワ・ヤナギなど多数ありますが、フジは美しい薄紫の花の姿から縁起の良さそうな感じがしますが、垂れ下がる花の形から家運が下がるという言い伝えがあります。
ビワはおいしい実がなりますが、葉を大きく茂らせて陽が家に入らなくなって暗くなってしまうので避けられています。
ヤナギは病害虫の恐れがほぼない丈夫な木で、細い葉がサラサラと風になびく姿はとても優美ですが、庭に植えると家族間の愛情面で問題が起こる・お金が溜まらないなど散々な言い伝えが沢山あります。
ただし、これらの木にも悪い事ばかりではなくいい面もあるので徹底的に嫌う必要はありません。
フジは蔓が長く伸びるので延命長寿・家運が長続きするという面もあるし、ビワは育てやすく病気に強いので涼しい木陰を作ります。
ヤナギは陰陽道では鬼門を封じる力がある木とも伝わっているので悪い事ばかりではありません。
自宅の庭の様子をよく考えて、都合の合う木を選びましょう。