シンボルツリーや庭の顔ともなる樹木、大きくなりすぎて困っていませんか?
新しく植える時にも、スペースや日当たりのことを考えると、大きくしない方法を知りたい人もおおいはず。
そこで今回は、庭木を大きくしない方法について、まとめてみました。
今植えてある庭木を大きくしたくない、これから植える庭木を大きくしない方法についてご紹介します。
庭木を大きくしないためにはこまめな剪定を
芯止め
今日も1日お疲れさまでした~😊
何年も手入れしてない木、剪定作業っていうか木の芯止めの手入れで終わりました😅
出来れば次は年に2回は木の手入れさせて欲しいなぁ~😂
数年に一度の手入れじゃキレイな樹形に整えられない(笑)
時間は、めっちゃかかりましたが1人工で剪定・片付け完了しました😊 pic.twitter.com/l3ds3BPip6— 谷やん (@daichan1710) April 20, 2021
もうすでに植えてある庭木を大きくしない、一番の方法は剪定です。
高さを抑える剪定の方法として「芯止め」という方法があります。
「芯止め」は、樹木の主幹の先端にある成長点を切り落として、主幹が高く伸びるのを抑える手法です。
芯止めを行うと、成長点に集中していた養分が、他の枝に回りやすくなるので、木全体のボリュームが出やすくなります。
落葉樹は、葉が落ちてから2月ごろの休眠期に、常緑樹は新枝の成長が安定する5月から6月ごろに、針葉樹は新芽が出てくる前の4月ごろに行います。
切る枝が細い場合は枝切ばさみ、太いときは枝切のこぎりの使用がおすすめです。
主幹の一番上の枝の付け根で切り落としますが、サクラや果樹などの病気に弱い樹木は切った後に癒合剤を使用して、断面を保護する必要があります。
切り戻し
樹形を整えたり、ボリュームを減らす剪定は「切り戻し」です。
古い枝や余分な枝を減らすことで、風通しや栄養の行き渡りがよくなり、病害虫を予防したり、花数を増やす効果も期待できます。
切り戻し剪定は、枝を全体的に1/2程度の高さに切り落とし、不要な枝を掃う作業です。
時期は、芯止めと同じように、樹木の負担が小さい時期を選ぶか、軽い剪定であれば初夏~真夏以外の時期も構いません。
花数を増やしたい場合は、花期の後に切り戻し剪定を行うと、次の花期までしっかりと栄養を蓄えられます。
既に大きくなっている庭木の剪定や、シラカバ・サクラなど剪定で弱りやすい木は、造園のプロに相談することをおすすめします。
植えつけ前にできる庭木を大きくしない方法
これから庭木を植えつける場合は、植えつけ方法で大きくなりすぎることを防ぐ方法があります。
それは「ルートコントロールバッグ(ルーコン)」を使う方法です。
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ルーコンは不織布でできた袋で、ルーコンに樹木を植えてルーコンごと地面に埋めることで、ルート(根)の発育を制限して、成長を抑制することができます。
同じように、苗木が販売されていたときのポットや植木鉢ごと土に植える方法もありますが、ビニールポットやプラ・陶器の鉢では、鉢底の穴から主根が出てしまうので、成長を抑制する効果は低いでしょう。
また、ルーコンは水や空気を通すのに対して、ポットや鉢は通気性・排水性が低いため、根腐れの原因にもなります。
しかし、ルーコンで育てる場合も、年数を経ることで根詰まりを起こして生育不良になることが考えられます。
根詰まりしたときは、大きなサイズのルーコンに植え替えが必要です。
生育の活発な庭木では、ルーコンを突き破って根が広がることもあります。
ルーコンを使用する場合も、数年~十年に一度は植え替えをした方が安心かもしれませんね。
準備が必要になりますが、ルーコンを使わずに、植穴を掘り、植穴の壁面と底にレンガを敷き詰める・根域制限シートを張るという方法もあります。
ルーコンや根域制限シートは、ホームセンターや農業資材店、インターネットで購入することができますよ。
大きくなりすぎない低木庭木の種類
庭木として人気の高い、オリーブやコニファーの一部の品種は、実は生育旺盛で大きくなりすぎてしまって困っている人も多いのだとか…。
植える前に、大きくなりすぎない品種を選ぶというのも一つの方法です。
ドウダンツツジ
樹高1~2m
5月ごろに白いスズラン型の花を咲かせ、秋には紅葉も楽しめます。
日本原産で、気候に合っているので初心者にも育てやすい品種です。
ジンチョウゲ
樹高1~1.5m
成長が緩やかで、樹高も低く抑えられます。
春先に咲く花は、キンモクセイ・クチナシと並び、三大香木と呼ばれるほどの香りです。
ドドナエア(ホップブッシュ)
樹高2~4m
日本の気候にも適したオージープランツです。
赤銅色の紅葉が美しく、存在感のある庭木です。
ライラック
樹高1.5~6m
耐寒性が高い花木として、北海道では街路樹に植えられています。
薄紫色の花は芳香もあり、西洋風の庭によく合います、
耐暑性が低いので暖地での栽培には注意が必要です。
オオデマリ
樹高3~4m
5月から6月に、白やピンクの花をアジサイのような手毬型に咲かせます。
高さはそれほど出ず、横に広がりやすい特徴があります。
コニファー レッドスター(パープルフェザー)
樹高 1~2m
淡い緑の葉が冬は赤紫に変化する矮小性のコニファーです。
剪定に強く、強剪定をしなくても樹形が整いやすいので管理が容易です。
シルバープリベット
樹高1~3m
緑にライトグリーンの斑入りの小さな葉が可愛いカラーリーフプランツです。
枝が放射状に伸びて、こんもりした樹形に育ちます。
ブルーベリー
樹高20cm~3m
品種によって樹高に差がありますが、ハイブッシュ系でも3mほどとコンパクトです。
気候的には、関東以北ではノーザンハイブッシュ系、関東以南ではサザンハイブッシュ系やラビットアイ系の品種の栽培に適します。
山椒
樹高2~5m
薬味として身近な低木です。
株に雌雄があり、どちらか単体では実が付きませんが、新芽も香りを楽しむことができます。

庭木をコンパクトにするには剪定、これから育てるときは、根域制限や大きくなりにくい品種を選ぶことで、大きくしない工夫ができます。
植える場所と作りたい庭のイメージに合わせて、庭木を育てましょう。