ナツツバキの剪定はいつどのようにやればいいの

落葉樹の剪定

ナツツバキとは日本原産の植物で、本州から九州にかけて広く分布しています。

 

沙羅の木(シャラノキ)とも呼ばれ、お寺などにもよく植えられています。日本では古くから盛んに栽培されて親しまれてきた品種であり、沙羅双樹と似ているため同じものと誤解されやすいですがあくまでもナツツバキは日本固有の品種です。

 

約5センチほどの白く美しい花を咲かせ、一日花であるため朝に開花すると夕方には花を落としてしまいます。

 

誰も気づかないうちに美しく咲き誇り、ひっそりと盛りを終えている奥ゆかしい姿が好まれ、庭木として盛んに選ばれるようになりました。

 

この品種は大きいものになると約10メートルにも成長するため、育てる場合はそれなりに広いスペースが必要となります。中には鉢植えで育てられる品種もありますが、形を整えるために剪定が必要となるので注意しましょう。

ナツツバキ剪定する際の注意点

根付きがあまり良くなく、移植には適していません。ある程度成長したら植え替えなどは行わないほうが良いので、最初に植え付ける場所は慎重に選ぶようにしましょう。

 

もともと日本の山に自生していた品種の木なので環境に適合しており、それほど世話を焼かなくても逞しく成長することができます。

 

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ただ、剪定を行う場合には細心の注意が必要となります。ナツツバキは、特に人の手で枝を整えたりしなくても、成長するに従って自然と均整の取れた形に整っていきます。

 

夏の暑い時期に剪定を行うと体力を奪われて枯れてしまうこともあるので、この時期には絶対に手を加えないようにしましょう。

ナツツバキの剪定時期はいつ行えばいい

剪定時期としては、葉が落ちる秋ごろや休眠期を迎える冬の間が適していますが、あまり手を加えるのに適した品種ではないので混み合っている部分の枝を切る程度に留めておきましょう。

 

あまり枝を切ってしまうと、ダメージを受けすぎてすぐに成長が止まったり弱ってしまう特性があります。

 

このため、綺麗な花をたくさん咲かせるよう丈夫に育てたいなら、枯れた枝を切り取る程度にして下さい。

 

剪定後の保護方法としては、切り口から細菌が入り込むのを防ぐために癒合剤などを使用しておきます。

ナツツバキは太い枝は切らないほうがいい

太い枝ほどダメージや細菌感染のリスクが大きくなるので、できれば切らないようにしましょう。特に幼木や若木のうちは自然の成長に任せても問題なく、ほとんど剪定の必要はありません。

 

もし切る場合は、枝の途中で切ると芽吹きが悪くなったり弱ってしまうこともあるため、必ず枝分かれしている部分の根元で行うようにします。