モッコウバラは中国原産のバラの原種で、常緑つる性低木に分類されます。バラの一種であるものの、バラのように棘がないので扱いやすく、性質も強健で病気にもかかりにくいため、育てやすい品種として人気が高いです。
そのためバラを育てたい初心者にも向いています。モッコウバラの色は黄色と白色の2種類で、それぞれに一重咲きと八重咲きがあります。
一般的にモッコウバラは、黄色の八重咲を指しますが、さいきんでは白の人気が高まっています。
香りが強いバラがお好みなら白のモッコウバラ
ただ、現在のところは、やはり以前からある黄色のモッコウバラの普及率が高く、白はまだ数が少ないといえます。
花が咲くのは初夏だけで一期性になり、ほんのりとしたバラの甘い香りが楽しめるという特徴を持っています。強健なため病気にかかる可能性も低く、成長も早いので、アーチに這わせて咲かせることに向いています。
花は直径2センチから3センチほどの小柄なものが沢山咲き、どちらかというと白の方がバラの香りが強くなります。
どちらも美しいですが、もし白の苗があるのであれば、白がまだ珍しいのでおすすめです。
モッコウバラは鉢植えと地植どちらもOK
江戸時代に日本に渡来してきて、インド原産の植物からとれる芳香剤、木香の香りに似ていることから、命名されました。
モッコウバラは鉢植えと地植え、どちらでも可能ですが、水はけのよい場所を好みます。
そのため鉢植えの場合は、水はけのよい土を用意して、鉢底には水はけが良いように鉢底石を敷いて植えつけます。
成長が旺盛で早いので、苗が小さくても、苗よりも二回りほど大きい鉢を用意することが必要です。つる性のため、誘引するための支柱をたてる必要があります。
地植えの場合も、水はけのよい土で地面を整えておく必要があります。
モッコウバラ育て方のポイント
半日陰の場所でも育ちますが、日当たりの良い場所であれば、さらに成長が早くなり、花付きも多くなりますから、できるだけ日当たりの良い場所に植えることが好ましいです。
地植えの場合は、鉢植えよりも成長が早く、さらに大きく成長することが予想できるので、フェンスやアーチなどを用意して、つるを出したときは誘引したり、縛ってあげるようにすれば順調に育っていきます。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やりをするようにして、花が終わったら固形肥料などを与えるようにしたら、根が太くなって、来年また美しい花を咲かせてくれます。
地植えの場合は、鉢植えほど頻繁に水やりは必要ありませんし、肥料の与え過ぎにも注意が必要です。花が終わったら、切り戻しをすることで、来年、また美しい花を咲かせて楽しませてくれます。