実のなる木を庭に植えるな?なぜそう言われるの?調べてみた

庭木の種類・知識

実のなる木を庭に植えるなと言われることがあります。

日本では昔からこうした考え方が一部でされているのですが、なぜ実のなる木を庭に植えるなと言われるようになったったのでしょうか?

ここではそんな気になる疑問について調べてみました。

本当に実のなる木は庭に植えてはいけないのか、それともまったく根拠のない迷信なのか、もし植えてはいけないならその理由はなんなのかなどを見ていきましょう。

代表的な実のなる木

ガーデニングが趣味の方であれば、庭に実のなる木を植えたいと考えることもあると思います。

花が綺麗だから、良い香りがするからなど、理由はさまざまですが庭に実のなる木を植えることは決して珍しいことではありません。

代表的なものとしては以下のような木が挙げられます。

柿の木、びわ、ハナミズキ、ヤマモモ、ヤマボウシ、クチナシ、ジューンベリー、ナンテン、ウメ、センリョウ、マンリョウ、レモン、ユズ、ブルーベリー、オリーブ、イチジク、カリン、モモ、ザクロ、アケビ、ぶどう、みかん・・・

この他にも実のなる木はたくさんあり、個人の好みでさまざまな木を植えることが可能です。

ガーデニングをより楽しくしてくれるのですが、そこで気になるのが日本で古くから言われている実のなる木を庭に植えるなという言い伝えです。

なぜ実のなる木を庭に植えてはいけないとされているのでしょうか?

実のなる木を庭に植えるなというのは迷信?

実のなる木を庭に植えるなというのはただの迷信と考える人も少なくありません。

というのも科学的な根拠が乏しく、明確に植えてはいけない理由がないから迷信だと言われるようです。

実際、庭に実のなる木を植えてはいけない主な理由は縁起が悪いからといったもので、迷信と言うことができます。

たとえばびわは古くから縁起が悪いとされていて、庭に植えてはいけない木の代表例となっています。

なぜびわは庭に植えてはいけないのかというと、びわの葉は薬草として使われていた時代があり、その頃はびわの木があると多くの病人が葉を求めて集まってきたとされています。

つまり自分の家にたくさんの病人が集まってしまい、縁起が悪いというわけです。

こうした理由から庭には実のなる木を植えてはいけないと考えられるようになっていったのです。

また、実がなるということは、やがて実が落ちるということでもあります。

木から実が落ちる様が不吉で縁起が悪いという考え方もあり、やはり庭に植えるのはよくないとされてきた形です。

いずれの理由もいわゆる迷信のようなもので、実際にはあまり気にする必要はないでしょう。

現在ではびわを植えたからといって病人が集まるようなこともないですし、実が落ちることも縁起が悪いと感じないのであれば特に問題ありません。

また、逆に実のなる木でも庭に植えると縁起のよい木というのもあります。

ナンテン、センリョウ、マンリョウなどは有名ですが、そのほかには縁起のよい果樹・・カキ、カリン、モモ、ウメなども縁起のいい果樹です。

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実のなる木を植えると庭の景観を悪くしてしまうことも

実のなる木を庭に植えると景観が悪くなるというデメリットも考えられます。

というのも、実が落ちることで庭中が実だらけになってしまうおそれがあるからです。

また、実が落ちるということは十分に熟した状態ですから、そのまま放置しておけばすぐに腐ってしまいます。

見た目が良くないことはもちろん、腐ることで嫌なニオイも出してしまうでしょう。

こうなると庭の景観が悪くなるどこから、悪臭によって近所の方にまで迷惑をかけてしまいます。

こまめに掃除をしなければならず、手間がかかります。

この他、実がなることで虫が集まりやすくなるのも注意点です。

たくさんの虫が庭に集まることでやはり景観が悪くなったり、虫の死骸が庭に増えてしまう可能性もあるでしょう。

このようにただの迷信だけでなく、現実的にいくつかのデメリットも出てきます。

実のなる木を庭に植えるかどうかは慎重に判断しなければならないでしょう。

安全性にも気をつける必要あり

実のなる木というとやはり果樹が一般的になると思います。

柿やみかんなど、果物がなる木を庭に植え、実がなったら収穫して食べようと考える方も多いのではないでしょうか?

こうした果樹を庭に植える場合は安全性にも気を配る必要が出てきます。

自分自身が実を収穫する時はもちろんですが、実のなる木は小さな子供が登って落ちてしまうという事故にも気をつけないといけません。

果物がなっているということで、子供が木に登って実を取ろうとすることも十分にあり得ます。

事故がなければ良いのですが、万が一木から落下してしまうようなことがあれば大変です。

こうしたケースは決して多くはないでしょうし、稀なケースと言えると思うのですが、絶対に無いとも言い切れません。

落下事故のリスクもあるということを考慮しておくべきでしょう。

もし実のなる木を庭に植えるのであれば、低木の、ブルーベリー、イチジク、ラズベリー、ブラックベリーなど大きくならない木であれば、子供も楽しみならら収穫できますね。

実のなる木を庭に植えるなまとめ

実のなる木を庭に植えるなというのは、基本的には昔からの迷信が理由です。

縁起が悪いとされることから庭には植えないほうが良いとされてきたわけです。

迷信を気にしないのであれば実のなる木を植えてしまっても特に問題ありません。

ただし、実が落ちて庭を汚してしまうことがある、子供が木に登って事故につながる可能性があるといった点も知っておきましょう。

そのうえで本当に庭に植えるべきかどうかを判断することが大切です。