みかんの木は、桃栗3年柿8年と言われるのと異なり、みかん農家ではみかん30年というくらい長い年月をかけて育てなければ結実しないと言われていました。今は品種改良も進んで、そこまでの年月は必要ありませんが、大切に扱わないといけないことは確かです。
大きく育てるもの、小さく作育てるものといろいろな楽しみ方もあり、庭でも良し、ベランダでも良しということで、人気の果実ともなっています。
でも、大事なことは、きちんと剪定してあげないと実はたくさんならないし、全くならないこともあるというを承知しておくことです。
みかんの木剪定のポイント
ポイントは、果実をつけやすいように不要な枝を切り取ること、葉も10%くらいは減らすということです。どうかすると、勿体ないということで、なるべく切らないようにする人がいますが、それは樹木全体を考えるといい影響を与えないのです。
風通しということ、日あたりということを考え、また栄養分が樹木全体に行き渡るということを考えれば、枝や葉の混み具合を整えることが大事だということには、気がつくはずです。
みかんの木剪定の時期は
みかんの 剪定の定期としては、新芽が出る前の2月から3月が適しています。気温や湿度、温度で、春夏秋と年に3回ほど成長期を迎えるとも言われていますが、春が一番伸びやすいので、その前がいいと言うわけです。
樹齢で少し手入れの仕方が変わりますが、5年以上であれば、不要な枝を切り落とすことが基本です。
枯れ枝・不要枝は病害虫の発生の原因になる
みかんには、枯れた枝が目立つこともありますが、これは木が成長する過程で、不要になったものですから、枯れている部分の根元からすべてを取り除きます。放っておくと病害虫の発生源になってしまいます。
もし病害虫の被害を受け、傷んだ葉などがあれば、程度によりますが、根元から落とすか、被害部分をすべて取り除き、薬剤を散布しておくといいでしょう。
元気のない枝は、日あたりや風通しに悪いだけでなく、病害虫が発生しやすいのでカットします。一か所から数本の枝が出ている場合は元気なものだけ1から3本だけ残すようにします。
その他では、長く伸びすぎた枝、下に垂れている枝、前の年の秋の伸びた枝も切り落とす方が良いとされています。
みかんの木の剪定時期には注意する
若いみかんの木も、剪定の仕方は原則は同じですが、若いということに気をつけて、無理に切りすぎないことです。また、剪定箇所から樹液が流れ出ることもあるので、時期には一層気を付ける必要があります。
成長した樹木で、太めの枝を切ったときは、薬剤を塗っておくのが良いという人もいますが、それが味に影響するということから、泥を塗って済ませる人もいます。でも、新芽が出る前の2から3月で樹液が出ない時期を守るのが一番でしょう。